第76話 この手で守りたい
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(おまけ)
「土井先生、うまくケンセーしましたね。」
「牽制?どういうことだ、きり丸?」
「兵庫水軍の人達が、たまみさんに手を出すと土井先生に闇討ちされそうだなって話してましたよ。」
「…………。」
「たまみさんに自分の忍装束着せて小屋へ連れてくときの土井先生、こう『見るんじゃない』的なオーラというか、威圧感はんぱなかったっすよ。」
「…そ、そうか?」
「あ、でも障害がある方が燃えるとか言ってる人もいましたけど。」
「な、なにぃ~!?」
さすが海の男、多少のことでは動じないな…。
ちなみに実はこの前から、忍術学園に食材の仕入れ業者が来たら私にも教えるよう小松田くんにこっそり頼んでいたりする。
たまみが一人で対応することのないように色々手を回していたのだが…それはまだしばらく続けた方が良さそうだな。
「それにしてもたまみさんって…山に登れば熊、海に入ればサメ、陸にいても色んな男が寄ってきて…土井先生、大変ですね。」
「………きり丸、余計なことを言ってないで早く食べないと勿体無いぞ。」
「!そ、そうですね!」
きり丸が皆のもとへ駆けていく。
よい子達と楽しそうに魚を食べるたまみをみて、私は苦笑しながら頭をかいた。
「……まったく、きり丸の言う通りだ。」
山にいようと海にいようとどこにいようと…色んな意味で危なっかしくて目がはなせない。
そんなことを考えながらぼんやりと周りを見渡していると、不意に彼女がこちらを見て「一緒に食べましょう」と手を振った。
誘われるがままに彼女のもとへ行き、隣に座る。
…そう、ここは誰にも譲らない。
何が起きようとたまみを傍で守るのは私だ。
どこで何があろうとも私が必ず守ってみせる。
だから、たまみには何に怯えるでもなくその笑顔のままでいてほしい…。
彼女の微笑みにそんなことを誓いながら、私は皆の笑い声と波の音を聞いていた。
「土井先生、うまくケンセーしましたね。」
「牽制?どういうことだ、きり丸?」
「兵庫水軍の人達が、たまみさんに手を出すと土井先生に闇討ちされそうだなって話してましたよ。」
「…………。」
「たまみさんに自分の忍装束着せて小屋へ連れてくときの土井先生、こう『見るんじゃない』的なオーラというか、威圧感はんぱなかったっすよ。」
「…そ、そうか?」
「あ、でも障害がある方が燃えるとか言ってる人もいましたけど。」
「な、なにぃ~!?」
さすが海の男、多少のことでは動じないな…。
ちなみに実はこの前から、忍術学園に食材の仕入れ業者が来たら私にも教えるよう小松田くんにこっそり頼んでいたりする。
たまみが一人で対応することのないように色々手を回していたのだが…それはまだしばらく続けた方が良さそうだな。
「それにしてもたまみさんって…山に登れば熊、海に入ればサメ、陸にいても色んな男が寄ってきて…土井先生、大変ですね。」
「………きり丸、余計なことを言ってないで早く食べないと勿体無いぞ。」
「!そ、そうですね!」
きり丸が皆のもとへ駆けていく。
よい子達と楽しそうに魚を食べるたまみをみて、私は苦笑しながら頭をかいた。
「……まったく、きり丸の言う通りだ。」
山にいようと海にいようとどこにいようと…色んな意味で危なっかしくて目がはなせない。
そんなことを考えながらぼんやりと周りを見渡していると、不意に彼女がこちらを見て「一緒に食べましょう」と手を振った。
誘われるがままに彼女のもとへ行き、隣に座る。
…そう、ここは誰にも譲らない。
何が起きようとたまみを傍で守るのは私だ。
どこで何があろうとも私が必ず守ってみせる。
だから、たまみには何に怯えるでもなくその笑顔のままでいてほしい…。
彼女の微笑みにそんなことを誓いながら、私は皆の笑い声と波の音を聞いていた。