第72話 夜の遠足
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その夜。
眠る前に少しだけと、いつものごとくたまみの部屋に行く。
シュタッと天井から降りると、何だか彼女がそわそわしていた。
「たまみ…どうしたんだ?」
するとたまみは机の下を指差して「あの、あそこに虫が…。」と言った。
「虫?どれ…。」
机の下を覗きこもうとかがむと、たまみの腕がシュッとこちらに伸びてきた。
すかさずその手首をつかむ。
「…私の隙をつこうなんて10年早いぞ。」
つかんだその手には先程のウサギの耳が握られていた。
「あはは、すみません…でも、やっぱり諦めきれなくて…!」
「そんなに私にこれをかぶらせたいのかい?」
期待に満ちた目でこくこくと頷くたまみ。
一体何を期待しているんだ…。
「イヤだと言ったら?」
「ちょっとだけでいいから見てみたいんです…!お願い、何でもしますから…!」
「………何でも?」
「はい!何でもするので少しだけつけてみてください…!」
「……本当に何でも?」
「えっ…はい。」
「あとでやっぱりイヤとかできないとか言わない?」
「…は、はい…たぶん。」
「多分?」
「いえ。…い、言いません…。」
後で何をさせられるのだろうと少し怯えはじめたたまみ。
私はにこりと微笑んでウサギの耳を受け取るとスッと頭につけた。
するとたまみの目が輝き、頬を染めてとても嬉しそうに両手を口元にあてた。
「…か、可愛いっっ!!!半助さん、すっごい可愛いですっっ!!」
「そ、そお…。」
いくら可愛いと言われても全く嬉しくないのだが…。
「や~!想像以上に可愛いすぎますっ!!」
あんまりじーっと見つめてくるので、何だか気恥ずかしくなりフイと目をそらした。
するとたまみが更に喜んで私に抱きついてきた。
「可愛いぃぃ!!やっぱり諦めなくてよかった…!」
「そ、そんなに喜ばなくても…。」
その喜びように戸惑っていると、廊下からトタトタと足音がしてきた。
この足音は乱太郎、きり丸、しんべヱ…厠から戻るところだな。
何となく嫌な予感がして慌ててたまみの腕をほどこうとする。
が、彼女は意外に強く抱きついていてすぐに離れなかった。
「たまみっ、ちょっと待っ…!」
ガラッ
「たまみさぁん、お月見団子おかわり~…」
「し、しんべヱくん…!」
寝ぼけたしんべヱが障子をあけて入ってきた。
乱太郎ときり丸も一緒に。
そして、私は間一髪のところで天井裏に逃げ込むことができていた。
…あ、危なかった。
もう少しでたまみの部屋にいるところをあいつらに見つかるところだった。
暫く上から部屋の様子を伺っていたが、三人は寝ぼけて中々帰る気配がない。
…戻るか。
名残惜しくはあったが、このまま天井裏に待機していてもいつ終わるか分からなかったので、今日は諦めて自室に戻ることにした。
職員室の天井板を外して自分の机に戻る。
もはや毎日のこととなっているので山田先生も何も言わない……はずなのだが、今日は山田先生がこちらを見てポカンと口をあけていた。
「あの…どうしましたか?」
すると山田先生が苦笑して頭の上を指差した。
頭の上…?
「!!!!!」
外し忘れていたぁっ!!
慌ててウサギの耳を外して隠したが、もはや後の祭り。
「半助…実はそういうのが好…」
「ちっ、違いますっ!!これは、どうしてもかぶってほしいとたまみに頼まれて…!」
「そうかそうか。うんうん分かった。あたしゃ誰にも言わないから安心しろ。」
「山田先生、誤解です!本当にこれは私の趣味とかではないので…!!」
その後しばらく、山田先生から兎井先生と呼ばれからかわれる日々が続いた…。
眠る前に少しだけと、いつものごとくたまみの部屋に行く。
シュタッと天井から降りると、何だか彼女がそわそわしていた。
「たまみ…どうしたんだ?」
するとたまみは机の下を指差して「あの、あそこに虫が…。」と言った。
「虫?どれ…。」
机の下を覗きこもうとかがむと、たまみの腕がシュッとこちらに伸びてきた。
すかさずその手首をつかむ。
「…私の隙をつこうなんて10年早いぞ。」
つかんだその手には先程のウサギの耳が握られていた。
「あはは、すみません…でも、やっぱり諦めきれなくて…!」
「そんなに私にこれをかぶらせたいのかい?」
期待に満ちた目でこくこくと頷くたまみ。
一体何を期待しているんだ…。
「イヤだと言ったら?」
「ちょっとだけでいいから見てみたいんです…!お願い、何でもしますから…!」
「………何でも?」
「はい!何でもするので少しだけつけてみてください…!」
「……本当に何でも?」
「えっ…はい。」
「あとでやっぱりイヤとかできないとか言わない?」
「…は、はい…たぶん。」
「多分?」
「いえ。…い、言いません…。」
後で何をさせられるのだろうと少し怯えはじめたたまみ。
私はにこりと微笑んでウサギの耳を受け取るとスッと頭につけた。
するとたまみの目が輝き、頬を染めてとても嬉しそうに両手を口元にあてた。
「…か、可愛いっっ!!!半助さん、すっごい可愛いですっっ!!」
「そ、そお…。」
いくら可愛いと言われても全く嬉しくないのだが…。
「や~!想像以上に可愛いすぎますっ!!」
あんまりじーっと見つめてくるので、何だか気恥ずかしくなりフイと目をそらした。
するとたまみが更に喜んで私に抱きついてきた。
「可愛いぃぃ!!やっぱり諦めなくてよかった…!」
「そ、そんなに喜ばなくても…。」
その喜びように戸惑っていると、廊下からトタトタと足音がしてきた。
この足音は乱太郎、きり丸、しんべヱ…厠から戻るところだな。
何となく嫌な予感がして慌ててたまみの腕をほどこうとする。
が、彼女は意外に強く抱きついていてすぐに離れなかった。
「たまみっ、ちょっと待っ…!」
ガラッ
「たまみさぁん、お月見団子おかわり~…」
「し、しんべヱくん…!」
寝ぼけたしんべヱが障子をあけて入ってきた。
乱太郎ときり丸も一緒に。
そして、私は間一髪のところで天井裏に逃げ込むことができていた。
…あ、危なかった。
もう少しでたまみの部屋にいるところをあいつらに見つかるところだった。
暫く上から部屋の様子を伺っていたが、三人は寝ぼけて中々帰る気配がない。
…戻るか。
名残惜しくはあったが、このまま天井裏に待機していてもいつ終わるか分からなかったので、今日は諦めて自室に戻ることにした。
職員室の天井板を外して自分の机に戻る。
もはや毎日のこととなっているので山田先生も何も言わない……はずなのだが、今日は山田先生がこちらを見てポカンと口をあけていた。
「あの…どうしましたか?」
すると山田先生が苦笑して頭の上を指差した。
頭の上…?
「!!!!!」
外し忘れていたぁっ!!
慌ててウサギの耳を外して隠したが、もはや後の祭り。
「半助…実はそういうのが好…」
「ちっ、違いますっ!!これは、どうしてもかぶってほしいとたまみに頼まれて…!」
「そうかそうか。うんうん分かった。あたしゃ誰にも言わないから安心しろ。」
「山田先生、誤解です!本当にこれは私の趣味とかではないので…!!」
その後しばらく、山田先生から兎井先生と呼ばれからかわれる日々が続いた…。