第72話 夜の遠足
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新学期も無事に始まり、涼しくなりつつある風に秋の訪れを感じるようになった頃。
学園長先生の突然の思いつきで、忍術学園全体が夜の遠足に行くことになった。
土井先生に聞くと、遠足といっても夜間訓練のようなものらしい。
行き先は組ごとにバラバラで、一年は組は少し離れたススキ野原まで行くことになった。
夜、出発の時間になり隣の職員室に行くと土井先生が驚いた顔をした。
「えっ、たまみさんも行くんですか?」
学園の中ではまた「さん」づけで敬語で話す土井先生。
その自然過ぎる振るまいに、夏休みずっと一緒にいたのが夢だったのかななんて気持ちになってくる。
「はい、学園長先生がこれを持って私も行くようにと…。」
「これは?」
学園長先生から預かった風呂敷を渡すと、山田先生と土井先生がその中身を見て目を真ん丸くさせた。
「な、なんじゃこりゃ…!」
山田先生が風呂敷から取り出したのは、頭につけるウサギの耳だった。
「良い子達がススキの穂のなかで迷子になって見失わないように目立つものを…今夜は十五夜なのでウサギの耳をつけたら楽しいだろうとのことでした。」
「いやいやいや、だからって…頭巾を白い布に変えるだけでも十分見つけやすくなるのに…。」
土井先生が怪訝そうな顔をしてウサギの耳を手に持つ。
「14個あるので山田先生と土井先生の分もありますよ。」
そう言って私が頭巾をとってウサギの耳をつけると、土井先生は私を見て固まり、山田先生は大笑いした。
「たまみくんよく似合ってるじゃないか。まぁそんな物なくても生徒達を見つけるのは問題ないと思うが、学園長命令なら仕方ない。土井先生、付き合ってやんなさいよ。」
「なに他人事のようにいってるんですか!山田先生の分もあるんですよ。」
「そんなもの私がつけるわけなかろう。ほらほら、可愛い子ウサギ達を野原に連れてってやろうじゃないか。」
山田先生が面白がって風呂敷を持った。
土井先生は「またしょうもない思いつきを…」とため息をつきながら、幾つかつづらの入った風呂敷を持った。
「まぁ今夜の準備はたまみくんも手伝ってくれたのだし、一緒に行って見学しててもいいんじゃないか。真っ暗な夜道だが土井先生もいるから大丈夫だろう。」
「たまみさん、私から離れないでくださいね。…その耳は野原についてからにしてください。」
そう言うと土井先生は私の耳をとって風呂敷になおした。
「さ、では行くとするか。夜道の夜間の行動に慣れる訓練だ。」
学園長先生の突然の思いつきで、忍術学園全体が夜の遠足に行くことになった。
土井先生に聞くと、遠足といっても夜間訓練のようなものらしい。
行き先は組ごとにバラバラで、一年は組は少し離れたススキ野原まで行くことになった。
夜、出発の時間になり隣の職員室に行くと土井先生が驚いた顔をした。
「えっ、たまみさんも行くんですか?」
学園の中ではまた「さん」づけで敬語で話す土井先生。
その自然過ぎる振るまいに、夏休みずっと一緒にいたのが夢だったのかななんて気持ちになってくる。
「はい、学園長先生がこれを持って私も行くようにと…。」
「これは?」
学園長先生から預かった風呂敷を渡すと、山田先生と土井先生がその中身を見て目を真ん丸くさせた。
「な、なんじゃこりゃ…!」
山田先生が風呂敷から取り出したのは、頭につけるウサギの耳だった。
「良い子達がススキの穂のなかで迷子になって見失わないように目立つものを…今夜は十五夜なのでウサギの耳をつけたら楽しいだろうとのことでした。」
「いやいやいや、だからって…頭巾を白い布に変えるだけでも十分見つけやすくなるのに…。」
土井先生が怪訝そうな顔をしてウサギの耳を手に持つ。
「14個あるので山田先生と土井先生の分もありますよ。」
そう言って私が頭巾をとってウサギの耳をつけると、土井先生は私を見て固まり、山田先生は大笑いした。
「たまみくんよく似合ってるじゃないか。まぁそんな物なくても生徒達を見つけるのは問題ないと思うが、学園長命令なら仕方ない。土井先生、付き合ってやんなさいよ。」
「なに他人事のようにいってるんですか!山田先生の分もあるんですよ。」
「そんなもの私がつけるわけなかろう。ほらほら、可愛い子ウサギ達を野原に連れてってやろうじゃないか。」
山田先生が面白がって風呂敷を持った。
土井先生は「またしょうもない思いつきを…」とため息をつきながら、幾つかつづらの入った風呂敷を持った。
「まぁ今夜の準備はたまみくんも手伝ってくれたのだし、一緒に行って見学しててもいいんじゃないか。真っ暗な夜道だが土井先生もいるから大丈夫だろう。」
「たまみさん、私から離れないでくださいね。…その耳は野原についてからにしてください。」
そう言うと土井先生は私の耳をとって風呂敷になおした。
「さ、では行くとするか。夜道の夜間の行動に慣れる訓練だ。」