第67話 花火~夏休み編①~
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私はいつの間にか浮き足立っていたのかもしれない。
たまみと夏休みの間ひとつ屋根のしたで過ごすのだと思うと、つい学園に居るときは抑えていた気持ちが抑えきれなくなってきて。
普段の自分ではしないようなことをしてしまっている気がする。
隣をニコニコと楽しそうに歩く彼女が愛しくて人目も憚らず手を繋いだり、夫婦と勘違いされて嬉しくなったり…彼女が「可愛い」と言った手拭いの為につい大人げなく子どもに混じって金魚すくいをしてみたり…。
きり丸に見られたら何と言われるか分からないな…。
「あっ、土井先生~たまみさーん!」
もとの場所に戻ると、きり丸達が大きく手を振った。
「もうすぐ花火が始まるらしいんで、あっちの方に行きませんか?」
おにぎりは全部売れたようできり丸は上機嫌だった。
皆で土手をあがり、地面に腰かける。
「あ、そうそう。さっきいつものおだんご屋さんの店主さんがおだんごくれたの。ちょうど5本だから、1本ずつ食べよう。」
たまみが皆におだんごを渡し、自らも美味しそうに頬張った。
さっきのトウモロコシといい、彼女は本当に美味しそうに食べるから見ているこっちも嬉しくなる。
ヒュ~………ドドン!
突然暗い空が明るく染まった。
「あ!始まりましたね!」
たまみが嬉しそうに空を見上げる。
きり丸達も楽しそうに上を見上げた。
色とりどりに空を染める花火を見上げて、たまみの瞳は楽しそうにその光を映しこんでいた。
「綺麗…!」
空を見上げてそう呟くたまみ。
花火も綺麗だが、私には彼女の方が眩しくて…。
きり丸達から見えないように、そっと彼女の手の上に手を重ねる。
柔らかくて小さな手。
きゅっと包み込むと、たまみは甘えるように少しもたれ掛かってきた。
ドン!ドドン!ドン!
大きな花火とともに沸き上がる歓声。
「半助さん」
たまみがかろうじて聞こえる位の声で私の名を呼んだ。
「来年もまた連れてきてくださいね。」
私は重ねた手に力を入れた。
「来年だけじゃなくて、その次も、次も…ずっとだ。」
嬉しそうに微笑むたまみ。
風に彼女の髪が揺れ花火の煙が流れていく。
空が花火に明るく輝き歓声があがるなか、私は彼女の手をつよく握りしめた。
きっと、花火を見る度に今日のことを思い出すのだろうな…。
そんなことを思いながら、私も微笑んで夜空を見上げていた。
たまみと夏休みの間ひとつ屋根のしたで過ごすのだと思うと、つい学園に居るときは抑えていた気持ちが抑えきれなくなってきて。
普段の自分ではしないようなことをしてしまっている気がする。
隣をニコニコと楽しそうに歩く彼女が愛しくて人目も憚らず手を繋いだり、夫婦と勘違いされて嬉しくなったり…彼女が「可愛い」と言った手拭いの為につい大人げなく子どもに混じって金魚すくいをしてみたり…。
きり丸に見られたら何と言われるか分からないな…。
「あっ、土井先生~たまみさーん!」
もとの場所に戻ると、きり丸達が大きく手を振った。
「もうすぐ花火が始まるらしいんで、あっちの方に行きませんか?」
おにぎりは全部売れたようできり丸は上機嫌だった。
皆で土手をあがり、地面に腰かける。
「あ、そうそう。さっきいつものおだんご屋さんの店主さんがおだんごくれたの。ちょうど5本だから、1本ずつ食べよう。」
たまみが皆におだんごを渡し、自らも美味しそうに頬張った。
さっきのトウモロコシといい、彼女は本当に美味しそうに食べるから見ているこっちも嬉しくなる。
ヒュ~………ドドン!
突然暗い空が明るく染まった。
「あ!始まりましたね!」
たまみが嬉しそうに空を見上げる。
きり丸達も楽しそうに上を見上げた。
色とりどりに空を染める花火を見上げて、たまみの瞳は楽しそうにその光を映しこんでいた。
「綺麗…!」
空を見上げてそう呟くたまみ。
花火も綺麗だが、私には彼女の方が眩しくて…。
きり丸達から見えないように、そっと彼女の手の上に手を重ねる。
柔らかくて小さな手。
きゅっと包み込むと、たまみは甘えるように少しもたれ掛かってきた。
ドン!ドドン!ドン!
大きな花火とともに沸き上がる歓声。
「半助さん」
たまみがかろうじて聞こえる位の声で私の名を呼んだ。
「来年もまた連れてきてくださいね。」
私は重ねた手に力を入れた。
「来年だけじゃなくて、その次も、次も…ずっとだ。」
嬉しそうに微笑むたまみ。
風に彼女の髪が揺れ花火の煙が流れていく。
空が花火に明るく輝き歓声があがるなか、私は彼女の手をつよく握りしめた。
きっと、花火を見る度に今日のことを思い出すのだろうな…。
そんなことを思いながら、私も微笑んで夜空を見上げていた。