第67話 花火~夏休み編①~
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一年は組のみんなが学園の門を出るのを見送ったあと、土井先生ときりちゃんと3人で土井先生の家に向かった。
きりちゃんが地面に小銭を探しながら元気に私達の前を歩く。
隣を見上げると、土井先生がにこりと微笑んでくれた。
それだけでドキドキしてしまう。
…これから、夏休みの間、ずっと土井先生と同じ家で暮らすんだ…!
思わず赤面してしまい、にやける顔を抑えることができなくて私は顔を背けた。
前にお邪魔したときは結局すぐにまた学園に戻ったけれど、今度は夏休みだからちょっと長い…。
嬉しいような気恥ずかしいようなちょっと複雑な気持ちだった。
前を歩くきりちゃんが笑顔で振り返る。
「たまみさん、夏休みの間にやってみたいバイトとかありますか?」
「こらきり丸!また大量に引き受けるんじゃないぞ!」
「え~!でもたまみさんだってバイトしたいですよね?」
「んー、ほどほどの量でお願いしようかなぁ。」
「きり丸にそんなこと言ったらまたたくさん押しつけられますよ!?」
私はあははと笑いながら、きっとバイト三昧の夏休みになるんだろうなぁと予想した。
そして二人と共に帰路を歩くことができるのが嬉しくて微笑んだ。
「久しぶりの我が家ですね!」
きりちゃんが窓を開けて空気を入れ替えながらにかっと笑った。
「そうだねぇ。」
我が家…そう言える一員のなかに私も入れて貰えるのかな。
ふと土井先生を見ると、嬉しそうににこにこしていた。
それを見て私も嬉しくなり、箒を片手にとった。
「掃除が終わったらお昼ご飯作るね。」
「あ、じゃあ僕は今のうちに買い出しに行ってきまーす!」
「私は大家さんのところに行ってくるよ。きり丸、これで食材を買ってきてくれ。」
「きりちゃんこれ、要りそうなもの紙に書いておいたから。」
「わかりましたぁ。行ってきます!」
「私もすぐ戻る。」
二人が家を出て、一人箒を動かす。
「ただいま。」
戸を開ける音と同時に土井先生の声。
「おかえりなさい。」
笑顔でそう言うと、土井先生が少し驚いた顔をして固まった。
「…どうかしましたか?」
何かあったのかなと思い近づくと、そのまま逞しい腕にギュッと抱きしめられた。
「!?」
「…たまみが、ここでおかえりって出迎えてくれたのが嬉しくて。」
土井先生が耳元で甘く囁く。
私は顔に熱が集まるのを感じながら、その逞しい腕にそっと頬を寄せた。
「…こんなに休みが待ち遠しかったのは初めてだ。」
そう言うと土井先生は私の頬に手を当ててそっと口づけた。
「私も…ずっと楽しみでした…。」
「たまみ…」
「…土井先生…」
「名前で呼んでくれ…」
「…半助さん…」
そう呟くと今度はきつくきつく抱きしめられて、そのまま板の間に押し倒された。
両手とも指を絡めるように押さえ込まれ、半助さんの大きな体が覆い被さる。
「あっ…あの、すぐにきりちゃんが…!」
「…もう暫くは戻らないだろう。」
そう言うとまた唇が重ねられた。
「ん…ぅ…」
深く口づけられて、自然と吐息が漏れる。
何だか今日の半助さんは…積極的というか、情熱的というか…その目は真剣で鋭かった。
スッと襟を崩されて、肩口に半助さんが強く吸い付いた。
「ゃっ…!」
ちゅっと音をたてて唇を離すと、ジンと痛む跡を半助さんがぺろりと舐めた。
「…つまみ食いはここまでかな。」
半助さんが私の腕を引いて起こし、襟を直してくれた。
するとすぐに、きりちゃんがお米や野菜を買って帰ってきた。
「ただいまぁ!」
「…お、おかえりなさい。」
私は未だ赤い顔で、なるべくきりちゃんの方を見ないように言った。
不自然に思われたかな…。
「ん?きり丸、荷物が多くないか?」
土井先生の言葉にきりちゃんの手もとを見ると、確かに私が渡したメモよりも多く買ってきている。
「実は今日、そこの川辺で花火大会があるんですよ。幾つかお店出してる人もいるんで、俺もおにぎりと水をセットで売り出したら儲かるかなぁと思いまして。」
「花火大会?」
「たまみは初めてだな。毎年夏になると花火大会をしているんだ。もともとは鎮魂のために始めたものが今では行事のようになっていて、ちょっとした店を出す人もいるんだよ。…行ってみるかい?」
土井先生の瞳が楽しげに揺れて、私は満面の笑顔で頷いた。
「はい!行ってみたいです!」
「じゃあたまみさんもおにぎり作るの手伝ってくださいねー!」
「きり丸、最初からたまみに手伝って貰うつもりだったんだろう。」
「えへへ、ばれましたかぁ~。」
「いいよ、おにぎり沢山作って頑張って売ろう。」
「ありがとーございまーっす!」
「まったく…。」
きりちゃんが目を小銭にして喜び、半助さんが腰に手を当ててヤレヤレといった感じでため息をついた。
でも、半助さんの表情は楽しげだった。
きりちゃんが地面に小銭を探しながら元気に私達の前を歩く。
隣を見上げると、土井先生がにこりと微笑んでくれた。
それだけでドキドキしてしまう。
…これから、夏休みの間、ずっと土井先生と同じ家で暮らすんだ…!
思わず赤面してしまい、にやける顔を抑えることができなくて私は顔を背けた。
前にお邪魔したときは結局すぐにまた学園に戻ったけれど、今度は夏休みだからちょっと長い…。
嬉しいような気恥ずかしいようなちょっと複雑な気持ちだった。
前を歩くきりちゃんが笑顔で振り返る。
「たまみさん、夏休みの間にやってみたいバイトとかありますか?」
「こらきり丸!また大量に引き受けるんじゃないぞ!」
「え~!でもたまみさんだってバイトしたいですよね?」
「んー、ほどほどの量でお願いしようかなぁ。」
「きり丸にそんなこと言ったらまたたくさん押しつけられますよ!?」
私はあははと笑いながら、きっとバイト三昧の夏休みになるんだろうなぁと予想した。
そして二人と共に帰路を歩くことができるのが嬉しくて微笑んだ。
「久しぶりの我が家ですね!」
きりちゃんが窓を開けて空気を入れ替えながらにかっと笑った。
「そうだねぇ。」
我が家…そう言える一員のなかに私も入れて貰えるのかな。
ふと土井先生を見ると、嬉しそうににこにこしていた。
それを見て私も嬉しくなり、箒を片手にとった。
「掃除が終わったらお昼ご飯作るね。」
「あ、じゃあ僕は今のうちに買い出しに行ってきまーす!」
「私は大家さんのところに行ってくるよ。きり丸、これで食材を買ってきてくれ。」
「きりちゃんこれ、要りそうなもの紙に書いておいたから。」
「わかりましたぁ。行ってきます!」
「私もすぐ戻る。」
二人が家を出て、一人箒を動かす。
「ただいま。」
戸を開ける音と同時に土井先生の声。
「おかえりなさい。」
笑顔でそう言うと、土井先生が少し驚いた顔をして固まった。
「…どうかしましたか?」
何かあったのかなと思い近づくと、そのまま逞しい腕にギュッと抱きしめられた。
「!?」
「…たまみが、ここでおかえりって出迎えてくれたのが嬉しくて。」
土井先生が耳元で甘く囁く。
私は顔に熱が集まるのを感じながら、その逞しい腕にそっと頬を寄せた。
「…こんなに休みが待ち遠しかったのは初めてだ。」
そう言うと土井先生は私の頬に手を当ててそっと口づけた。
「私も…ずっと楽しみでした…。」
「たまみ…」
「…土井先生…」
「名前で呼んでくれ…」
「…半助さん…」
そう呟くと今度はきつくきつく抱きしめられて、そのまま板の間に押し倒された。
両手とも指を絡めるように押さえ込まれ、半助さんの大きな体が覆い被さる。
「あっ…あの、すぐにきりちゃんが…!」
「…もう暫くは戻らないだろう。」
そう言うとまた唇が重ねられた。
「ん…ぅ…」
深く口づけられて、自然と吐息が漏れる。
何だか今日の半助さんは…積極的というか、情熱的というか…その目は真剣で鋭かった。
スッと襟を崩されて、肩口に半助さんが強く吸い付いた。
「ゃっ…!」
ちゅっと音をたてて唇を離すと、ジンと痛む跡を半助さんがぺろりと舐めた。
「…つまみ食いはここまでかな。」
半助さんが私の腕を引いて起こし、襟を直してくれた。
するとすぐに、きりちゃんがお米や野菜を買って帰ってきた。
「ただいまぁ!」
「…お、おかえりなさい。」
私は未だ赤い顔で、なるべくきりちゃんの方を見ないように言った。
不自然に思われたかな…。
「ん?きり丸、荷物が多くないか?」
土井先生の言葉にきりちゃんの手もとを見ると、確かに私が渡したメモよりも多く買ってきている。
「実は今日、そこの川辺で花火大会があるんですよ。幾つかお店出してる人もいるんで、俺もおにぎりと水をセットで売り出したら儲かるかなぁと思いまして。」
「花火大会?」
「たまみは初めてだな。毎年夏になると花火大会をしているんだ。もともとは鎮魂のために始めたものが今では行事のようになっていて、ちょっとした店を出す人もいるんだよ。…行ってみるかい?」
土井先生の瞳が楽しげに揺れて、私は満面の笑顔で頷いた。
「はい!行ってみたいです!」
「じゃあたまみさんもおにぎり作るの手伝ってくださいねー!」
「きり丸、最初からたまみに手伝って貰うつもりだったんだろう。」
「えへへ、ばれましたかぁ~。」
「いいよ、おにぎり沢山作って頑張って売ろう。」
「ありがとーございまーっす!」
「まったく…。」
きりちゃんが目を小銭にして喜び、半助さんが腰に手を当ててヤレヤレといった感じでため息をついた。
でも、半助さんの表情は楽しげだった。