第65話 こもれび
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翌日の午後。
一年は組のみんなが校庭で実技の授業中、土井先生と私は職員室で明日のプリントを用意していた。
ふと気がつくと、土井先生がこちらをじっと見ている。
「…土井先生、どうしましたか?」
「そろそろ一段落つくから…休憩しようか。」
「いいですね、じゃあ私お茶を入れ」
「あ、いや、そうじゃなくて…」
「?」
土井先生はおもむろに立ち上がると、障子を開けて空を見上げた。
「いい天気だ…行こうか。」
爽やかな笑顔で私に手を伸ばす土井先生。
どこへ?と疑問が頭に浮かんだけれど、あんまり愛らしい笑顔すぎて言葉も出なくなってしまい。
私はそのまま手をとり、促されるままに後に続いて歩いていった。
あぁ、歩く後ろ姿も凛々しい…。
どこへでもどこまでもついて行きます…。
そんなことを考えながら暫く一緒に歩くと、辿り着いたのは裏山だった。
「裏山に何があるんですか?」
「もうすぐだよ…ほら。」
にこりと振り向く土井先生。
その先には木に囲まれたこもれびがあった。
「……!!」
「昨日、きり丸から聞いたんだ。…たまみがここで補習授業を受けたがってたって。」
「!」
き、きりちゃん…!
なんて仕事が早い…!
というか、そのまま土井先生に伝えちゃったのね…!?
私がそんなことを言っていたと知られてしまい、恥ずかしくて松千代先生みたく真っ赤になってしまった。
けれど、またとない好機。
きりちゃんに感謝しながら、ちらりと土井先生を見上げてみる。
「…それで、何を教えて欲しいのかな?」
土井先生の優しい声音が、小鳥のさえずりのなかで静かに響く。
彼は私の顔を覗き込んで優しく微笑んだ。
柔らかい光がその頬を照らし、そよ風が彼の前髪を揺らす。
大きな手がそっと伸ばされて、私の頭をぽんと優しく撫でた。
「え、と…その…」
そんな土井先生が好きすぎて考えがまとまりません!とは言えず、私はうろたえた。
しかも具体的に何の授業をしてほしいとイメージもできていなかった私は、頬を染めたまましどろもどろに目線を泳がせた。
土井先生は静かに私の言葉を待っている。
暫く考えて、私はドキドキしながらこう言った。
「…兵法について教えてください。」
「兵法?」
予想外の答えだったようで、土井先生は意外そうな顔をした。
「土井先生は火薬と兵法に詳しいと聞いたので…。土井先生が得意とするものがどういうものなのか知りたいんです。」
そう言うと土井先生は少し嬉しそうに微笑んだ。
「そうか…じゃあ、基本のところから説明するよ。」
そうして、私の夢のような時間が始まった。
一年は組のみんなが校庭で実技の授業中、土井先生と私は職員室で明日のプリントを用意していた。
ふと気がつくと、土井先生がこちらをじっと見ている。
「…土井先生、どうしましたか?」
「そろそろ一段落つくから…休憩しようか。」
「いいですね、じゃあ私お茶を入れ」
「あ、いや、そうじゃなくて…」
「?」
土井先生はおもむろに立ち上がると、障子を開けて空を見上げた。
「いい天気だ…行こうか。」
爽やかな笑顔で私に手を伸ばす土井先生。
どこへ?と疑問が頭に浮かんだけれど、あんまり愛らしい笑顔すぎて言葉も出なくなってしまい。
私はそのまま手をとり、促されるままに後に続いて歩いていった。
あぁ、歩く後ろ姿も凛々しい…。
どこへでもどこまでもついて行きます…。
そんなことを考えながら暫く一緒に歩くと、辿り着いたのは裏山だった。
「裏山に何があるんですか?」
「もうすぐだよ…ほら。」
にこりと振り向く土井先生。
その先には木に囲まれたこもれびがあった。
「……!!」
「昨日、きり丸から聞いたんだ。…たまみがここで補習授業を受けたがってたって。」
「!」
き、きりちゃん…!
なんて仕事が早い…!
というか、そのまま土井先生に伝えちゃったのね…!?
私がそんなことを言っていたと知られてしまい、恥ずかしくて松千代先生みたく真っ赤になってしまった。
けれど、またとない好機。
きりちゃんに感謝しながら、ちらりと土井先生を見上げてみる。
「…それで、何を教えて欲しいのかな?」
土井先生の優しい声音が、小鳥のさえずりのなかで静かに響く。
彼は私の顔を覗き込んで優しく微笑んだ。
柔らかい光がその頬を照らし、そよ風が彼の前髪を揺らす。
大きな手がそっと伸ばされて、私の頭をぽんと優しく撫でた。
「え、と…その…」
そんな土井先生が好きすぎて考えがまとまりません!とは言えず、私はうろたえた。
しかも具体的に何の授業をしてほしいとイメージもできていなかった私は、頬を染めたまましどろもどろに目線を泳がせた。
土井先生は静かに私の言葉を待っている。
暫く考えて、私はドキドキしながらこう言った。
「…兵法について教えてください。」
「兵法?」
予想外の答えだったようで、土井先生は意外そうな顔をした。
「土井先生は火薬と兵法に詳しいと聞いたので…。土井先生が得意とするものがどういうものなのか知りたいんです。」
そう言うと土井先生は少し嬉しそうに微笑んだ。
「そうか…じゃあ、基本のところから説明するよ。」
そうして、私の夢のような時間が始まった。