第65話 こもれび
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とある午後。
今日は算数の抜き打ちテストの採点を手伝ったのだけれど、散々な結果で私まで胃が痛くなってきた。
どうしたものかと考えていると、廊下の向こうからきりちゃんが歩いてきた。
「きりちゃん、面積の求め方、一緒に復習する?」
「あ、それもう土井先生が補習してくれたんで大丈夫です。」
「えっ!そうなんだ…随分早い補習だね。」
「それが、ちょっと土井先生を怒らせちゃって。追いかけられて裏山に逃げたら、たまたまその先にちょっと明るいこもれびがあって…そのままそこで補習になったんです。」
「えっ…」
「…え?」
木に囲まれた温かいこもれびの中で。
土井先生を独り占めして。
一対一で補習…!?
な、なにそれよすぎる…!!!
「きりちゃん!羨ましすぎるっっ!!」
「えぇーっ!?」
優しく笑顔で教えてくれる土井先生を想像して、私は頬を赤らめた。
そして年甲斐も無く悔しがってきりちゃんに抱きついた。
「私もそんな補習受けてみたいー!」
「たまみさんは生徒じゃないから補習も何もないじゃないですか…!」
「そうだけど、私も土井先生を独り占めして優しく特別指導されたい!」
「…そ、そんなこと言われても…!」
「うぅ…確かに、きりちゃんに言ってもだめだよね、ゴメン…。」
「いえ、まぁ…その、たまみさんがそう言う気持ちも…分からなくはありませんが……でも勉強なんてめんどくさいだけですよ?」
「土井先生に教えて貰えるなら満点を取り続ける自信があるわ。」
「それじゃ補習はないですよ。」
「うっ…!じゃあ、いっぱい勉強して質問を沢山もっていく。」
駄々をこねる子どものように悔しそうにする私を見てきりちゃんが苦笑いする。
前から一年は組の生徒になりたいと思っていたけれど、今回またそれを痛感した…。
「たまみさんは土井先生のどこがそんなに好きなんですか?」
「えっ!?」
突然何を言い出すのかと驚くと、きりちゃんはにやっとしながら私を見ていた。
「そこまで好きになって貰えるなんて、土井先生は幸せだなぁって。」
「そ、そうかなぁ…。」
テレテレと俯いて指をもじもじさせると、きりちゃんが笑いだした。
「何ていうかこう、土井先生しか目に入ってません!みたいな感じが面白いっすよね。」
「そ、そんな風に見える!?」
「おもいっきり見えます。」
「…きりちゃんはさ、ほら、お家でのこととか色々知ってるからじゃない?」
「えー、じゃあ乱太郎達にも聞いてみます?」
「や、いいです!聞かなくていいです!」
私はスッと立ち上がって身をただした。
「と、とにかく、もし今度補習があるときは私も是非誘ってね!一緒に受けてみたいから…!」
きりちゃんには苦笑いされてしまったけれど、それでも一回くらいは…と、私は決意固く頷いた。
今日は算数の抜き打ちテストの採点を手伝ったのだけれど、散々な結果で私まで胃が痛くなってきた。
どうしたものかと考えていると、廊下の向こうからきりちゃんが歩いてきた。
「きりちゃん、面積の求め方、一緒に復習する?」
「あ、それもう土井先生が補習してくれたんで大丈夫です。」
「えっ!そうなんだ…随分早い補習だね。」
「それが、ちょっと土井先生を怒らせちゃって。追いかけられて裏山に逃げたら、たまたまその先にちょっと明るいこもれびがあって…そのままそこで補習になったんです。」
「えっ…」
「…え?」
木に囲まれた温かいこもれびの中で。
土井先生を独り占めして。
一対一で補習…!?
な、なにそれよすぎる…!!!
「きりちゃん!羨ましすぎるっっ!!」
「えぇーっ!?」
優しく笑顔で教えてくれる土井先生を想像して、私は頬を赤らめた。
そして年甲斐も無く悔しがってきりちゃんに抱きついた。
「私もそんな補習受けてみたいー!」
「たまみさんは生徒じゃないから補習も何もないじゃないですか…!」
「そうだけど、私も土井先生を独り占めして優しく特別指導されたい!」
「…そ、そんなこと言われても…!」
「うぅ…確かに、きりちゃんに言ってもだめだよね、ゴメン…。」
「いえ、まぁ…その、たまみさんがそう言う気持ちも…分からなくはありませんが……でも勉強なんてめんどくさいだけですよ?」
「土井先生に教えて貰えるなら満点を取り続ける自信があるわ。」
「それじゃ補習はないですよ。」
「うっ…!じゃあ、いっぱい勉強して質問を沢山もっていく。」
駄々をこねる子どものように悔しそうにする私を見てきりちゃんが苦笑いする。
前から一年は組の生徒になりたいと思っていたけれど、今回またそれを痛感した…。
「たまみさんは土井先生のどこがそんなに好きなんですか?」
「えっ!?」
突然何を言い出すのかと驚くと、きりちゃんはにやっとしながら私を見ていた。
「そこまで好きになって貰えるなんて、土井先生は幸せだなぁって。」
「そ、そうかなぁ…。」
テレテレと俯いて指をもじもじさせると、きりちゃんが笑いだした。
「何ていうかこう、土井先生しか目に入ってません!みたいな感じが面白いっすよね。」
「そ、そんな風に見える!?」
「おもいっきり見えます。」
「…きりちゃんはさ、ほら、お家でのこととか色々知ってるからじゃない?」
「えー、じゃあ乱太郎達にも聞いてみます?」
「や、いいです!聞かなくていいです!」
私はスッと立ち上がって身をただした。
「と、とにかく、もし今度補習があるときは私も是非誘ってね!一緒に受けてみたいから…!」
きりちゃんには苦笑いされてしまったけれど、それでも一回くらいは…と、私は決意固く頷いた。