第31話 薬草摘み
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そこからそう遠くない場所に、小さな古い小屋があった。
それは一見誰も使っていない廃れた小屋のように見えるが、裏山で訓練をする際や非常時に使える物資をこっそり隠している場所だった。
私は中に入るとたまみさんを床に寝かせた。
「たまみさん!…起きてください!」
頬を叩き耳元で大声で名前を呼ぶと、彼女のまぶたが少し動いた。
ゆっくりと目があく。
「…う……」
「たまみさん!」
彼女は虚ろな目で宙を見つめこちらを見た。
「ど…い、せんせ…?」
「!…よかった!!」
私は彼女の手を握りしめた。
それは驚くほど冷たかった。
「…わたし……?」
「痛いところはありませんか?!」
「……頭…」
彼女が触った後頭部を見ると、外傷はなかったがたんこぶができていた。
「学園に着いたらすぐ新野先生に診てもらいましょう。」
彼女は僅かに頷いた。
その手は…いや、全身は震えていた。
川の水にさらされ続け、体温が下がりすぎているのだ。
急いで学園に戻らなくては…!
すると彼女が急にハッとして私を見た。
「善法寺くんと乱太郎くんが…!」
「大丈夫。乱太郎はもう学園にいるし、伊作ももうすぐ着くと思います。」
「善法寺くんが熊を…私、乱太郎くんを追いかけて……」
「二人とも大きな怪我はなく大丈夫ですよ。」
「よかった…!」
たまみさんは顔色が悪いのに、それを聞いて安堵の表情を見せた。
「いまは自分の心配をしてください…!」
そう言ったとき、また大きな雷鳴がした。
…いま外に出て動くのは危ない。
私は天井裏や二重底になっている押入れ等を探った。
記憶通り、手拭いになりそうな布や変装用の着物等が出てきた。
「たまみさん、雷がやむまでここで待ちましょう。外を歩くのは危険です。…大丈夫ですか?」
「…さむい…」
彼女は震えていた。
もう一度足首に触れてみる。
先程より冷たく感じた。
「濡れたままだと更に体温が下がってしまいます。これで拭いて、この服に着替えてください。」
「はい…」
「……それとも…」
私は先程から迷っていたのだが、触れた彼女の足首の冷たさに、彼女の体の方が大切だと自分に言い聞かせてきりだした。
「私が温めましょうか?」
彼女は驚いたように少し固まった。
しかしやがて、震える手を少し握って頷いた。
それは一見誰も使っていない廃れた小屋のように見えるが、裏山で訓練をする際や非常時に使える物資をこっそり隠している場所だった。
私は中に入るとたまみさんを床に寝かせた。
「たまみさん!…起きてください!」
頬を叩き耳元で大声で名前を呼ぶと、彼女のまぶたが少し動いた。
ゆっくりと目があく。
「…う……」
「たまみさん!」
彼女は虚ろな目で宙を見つめこちらを見た。
「ど…い、せんせ…?」
「!…よかった!!」
私は彼女の手を握りしめた。
それは驚くほど冷たかった。
「…わたし……?」
「痛いところはありませんか?!」
「……頭…」
彼女が触った後頭部を見ると、外傷はなかったがたんこぶができていた。
「学園に着いたらすぐ新野先生に診てもらいましょう。」
彼女は僅かに頷いた。
その手は…いや、全身は震えていた。
川の水にさらされ続け、体温が下がりすぎているのだ。
急いで学園に戻らなくては…!
すると彼女が急にハッとして私を見た。
「善法寺くんと乱太郎くんが…!」
「大丈夫。乱太郎はもう学園にいるし、伊作ももうすぐ着くと思います。」
「善法寺くんが熊を…私、乱太郎くんを追いかけて……」
「二人とも大きな怪我はなく大丈夫ですよ。」
「よかった…!」
たまみさんは顔色が悪いのに、それを聞いて安堵の表情を見せた。
「いまは自分の心配をしてください…!」
そう言ったとき、また大きな雷鳴がした。
…いま外に出て動くのは危ない。
私は天井裏や二重底になっている押入れ等を探った。
記憶通り、手拭いになりそうな布や変装用の着物等が出てきた。
「たまみさん、雷がやむまでここで待ちましょう。外を歩くのは危険です。…大丈夫ですか?」
「…さむい…」
彼女は震えていた。
もう一度足首に触れてみる。
先程より冷たく感じた。
「濡れたままだと更に体温が下がってしまいます。これで拭いて、この服に着替えてください。」
「はい…」
「……それとも…」
私は先程から迷っていたのだが、触れた彼女の足首の冷たさに、彼女の体の方が大切だと自分に言い聞かせてきりだした。
「私が温めましょうか?」
彼女は驚いたように少し固まった。
しかしやがて、震える手を少し握って頷いた。