第31話 薬草摘み
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職員室で仕事をしていると、急に激しい雨が降りだした。
今日は雨が降りそうな気配はなかったのに、やはり保健委員会…。
たまみさんは大丈夫だろうか。
胸騒ぎがする。
暫くすると、バタバタとうるさい足音が聞こえてきた。
廊下を走らないよう注意しようと思ったとき、勢いよく戸があけられた。
「土井先生っ!!」
「乱太郎!?どうした泥だらけで…!」
乱太郎が息をきらし、泥と雨でぼろぼろになって廊下に立っていた。
「伊作先輩が熊に…!たまみさんが川に落ちて…!!」
「!!!場所は?」
動揺して泣きそうな乱太郎を落ち着かせながら、詳細な場所を聞く。
「わかった。私が必ず助けるから、乱太郎は早く風呂に入って待っていなさい。」
私はすぐに部屋を出て裏山に向かった。
雨足は激しさを増し、雷まで鳴り出した。
乱太郎の言っていた場所に向かう途中、伊作が川の近くに立っているのを見つけた。
「伊作!無事か!?」
「土井先生!」
伊作に大きな怪我は無さそうだった。
私は即座に周囲の気配を確認した。
「熊に襲われたと聞いたが」
「はい、子熊が近くにいて気が立っていたみたいで。傷つけないよう追い払うのに少し時間がかかってしまいました。」
伊作が川の方を見る。
「それより、たまみさんと乱太郎は学園に戻ってますか?」
「乱太郎は戻ったが、たまみさんが川に落ちたと」
「やっぱり!木が折れて滑り落ちたような跡があったからどちらかが川に転げ落ちたんじゃないかと川辺を見ながら降りてきたんです。」
伊作は唇を噛んで「僕がいながら申し訳ありません…!」と俯いた。
突如大きな雷鳴がとどろき、その音と光の間隔の短さから近くに落ちたことが分かった。
「いや、熊から二人を守ってくれてありがとう。ここからは私が探すから、伊作は学園に戻っていなさい。」
「私も探します…!」
「雷が鳴り出した…ここは危ない。私が必ず見つけるから任せてくれ。伊作は戻って新野先生に状況報告を…あとその腕、ちゃんと診てもらいなさい。」
伊作はまだ何か言いたそうだったが、頷くと「すみません、よろしくお願いします。」と学園へ走り出した。
私は川辺を見ながら下流へと急いだ。
増水して川の流れが早い。
雨が額を伝い目に入って邪魔をする。
慌ててはいけない、冷静に急いで…しかし自分の息が浅く速くなっていくのを感じた。
雨と川の水音以外の音が、声がしないか耳を澄ます。
目を凝らして遠くまで見渡した。
「いた!」
岸辺の岩に引っ掛かっている彼女を見つけた。
「たまみさんっ!!!」
上半身は岩に、下半身は川の中に浸かった状態だった。
「たまみさん!!」
意識がない。
首に手を当てる…脈はある。
呼吸を確認する…息もしている。
「よかった…!」
私は安堵し、彼女を抱き上げて川の中から引きあげた。
腕の中の彼女の肩を強くたたく。
「たまみさん!…たまみさん!!」
目があかない。
顔色が悪く唇が紫色になっていた。
触れている体が冷たいことに気づき、足首を触る。
ずっと川の水に浸かっていたためにとても冷たくなっていた。
そのとき、大きな落雷の音がして近くに雷が落ちた。
「ここは危ない…!そうだ、確か…」
私は彼女を抱えてその場を離れた。
今日は雨が降りそうな気配はなかったのに、やはり保健委員会…。
たまみさんは大丈夫だろうか。
胸騒ぎがする。
暫くすると、バタバタとうるさい足音が聞こえてきた。
廊下を走らないよう注意しようと思ったとき、勢いよく戸があけられた。
「土井先生っ!!」
「乱太郎!?どうした泥だらけで…!」
乱太郎が息をきらし、泥と雨でぼろぼろになって廊下に立っていた。
「伊作先輩が熊に…!たまみさんが川に落ちて…!!」
「!!!場所は?」
動揺して泣きそうな乱太郎を落ち着かせながら、詳細な場所を聞く。
「わかった。私が必ず助けるから、乱太郎は早く風呂に入って待っていなさい。」
私はすぐに部屋を出て裏山に向かった。
雨足は激しさを増し、雷まで鳴り出した。
乱太郎の言っていた場所に向かう途中、伊作が川の近くに立っているのを見つけた。
「伊作!無事か!?」
「土井先生!」
伊作に大きな怪我は無さそうだった。
私は即座に周囲の気配を確認した。
「熊に襲われたと聞いたが」
「はい、子熊が近くにいて気が立っていたみたいで。傷つけないよう追い払うのに少し時間がかかってしまいました。」
伊作が川の方を見る。
「それより、たまみさんと乱太郎は学園に戻ってますか?」
「乱太郎は戻ったが、たまみさんが川に落ちたと」
「やっぱり!木が折れて滑り落ちたような跡があったからどちらかが川に転げ落ちたんじゃないかと川辺を見ながら降りてきたんです。」
伊作は唇を噛んで「僕がいながら申し訳ありません…!」と俯いた。
突如大きな雷鳴がとどろき、その音と光の間隔の短さから近くに落ちたことが分かった。
「いや、熊から二人を守ってくれてありがとう。ここからは私が探すから、伊作は学園に戻っていなさい。」
「私も探します…!」
「雷が鳴り出した…ここは危ない。私が必ず見つけるから任せてくれ。伊作は戻って新野先生に状況報告を…あとその腕、ちゃんと診てもらいなさい。」
伊作はまだ何か言いたそうだったが、頷くと「すみません、よろしくお願いします。」と学園へ走り出した。
私は川辺を見ながら下流へと急いだ。
増水して川の流れが早い。
雨が額を伝い目に入って邪魔をする。
慌ててはいけない、冷静に急いで…しかし自分の息が浅く速くなっていくのを感じた。
雨と川の水音以外の音が、声がしないか耳を澄ます。
目を凝らして遠くまで見渡した。
「いた!」
岸辺の岩に引っ掛かっている彼女を見つけた。
「たまみさんっ!!!」
上半身は岩に、下半身は川の中に浸かった状態だった。
「たまみさん!!」
意識がない。
首に手を当てる…脈はある。
呼吸を確認する…息もしている。
「よかった…!」
私は安堵し、彼女を抱き上げて川の中から引きあげた。
腕の中の彼女の肩を強くたたく。
「たまみさん!…たまみさん!!」
目があかない。
顔色が悪く唇が紫色になっていた。
触れている体が冷たいことに気づき、足首を触る。
ずっと川の水に浸かっていたためにとても冷たくなっていた。
そのとき、大きな落雷の音がして近くに雷が落ちた。
「ここは危ない…!そうだ、確か…」
私は彼女を抱えてその場を離れた。