第29話 教師代理
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よーし、今日は手裏剣投げの練習をする!」
二日目の実技は手裏剣投げだった。
昨日のようにならないかやっぱり気になってしまって、私は離れたところから授業を見ていた。
大木先生がみんなの前に立って実演する。
さすが元先生。
教え方も分かりやすく的の中心に的確に当てていた。
その様子を土井先生が少し離れたところから見ている。
「では今から順番に投げていこう。一人100回!」
「「「「「100回!?」」」」」」
「なんだ文句あるのか?なんならマラソンにしてもいいが…」
「「「「「滅相もありませーん!!!」」」」」」
大木先生がじろりと睨むと、昨日のマラソンがよほど辛かったのかみんなが震え上がって返事した。
「早くせんと晩飯の時間に間に合わなくなるぞ!」
みんな今日も大変そうだな…。
そう思って眺めていると、
「「「せーのっ!!」」」
投げられた手裏剣がこちらに向かって飛んできた。
「危ない!!」
土井先生の声が聞こえて、手裏剣がスローモーションで動いて見えた。
避けられない!
頭の前を手で隠して目を閉じた、そのとき。
キキンッ
金属音がして、私は目を開けた。
「大丈夫か?」
目の前には、苦無を持って私を庇うように立つ大木先生の背中があった。
見上げると、こちらを振り返る真剣な眼差し。
「はい…ありがとう、ございます。」
それは普段の大木先生ではなく、忍の目だった。
大木先生は私の無事を確認すると息を吐いて大声で怒鳴った。
「お前らどこに投げとる!あと100回追加ー!!」
「「「「「ええーっ」」」」」」
大木先生はそのままみんなのところへ戻り、一人ずつ指導を始めた。
「大丈夫ですか?」
土井先生が落ちた手裏剣を拾いながら声をかけてくれた。
「はい、びっくりしました…。」
「横からチョークで手裏剣の軌道を変えようとしたのですが、大木先生の方が近くて早かったですね。」
土井先生は頭をかいて苦笑した。
「お、みんな頑張ってるな。」
「「山田先生!」」
後ろから山田先生が歩いてきた。
「思ったより早く片付いてな。よし、今日はこのまま大木先生にお任せしてわしは溜まった仕事を…」
そのとき、は組のみんなが山田先生を見つけて走り寄ってきた。
「「「「「山田先生~っ!」」」」」」
「こ、こら、なんだお前たち!」
山田先生はみんなにまとわりつかれて驚いていたけれど、そんなに自分の帰りが待ち遠しかったのかと嬉しそうに照れ笑いをしていた。
私と土井先生は顔を見合せて苦笑いをした。
夕方。
大木先生は暗くなる前に杭瀬村に帰ると仰った。
「晩ごはんくらいゆっくり食べて行かれたらいいのに。」
私はおにぎりを作って渡した。
「ウサギのラビちゃんの様子も気になるからな。」
「急に代理を頼んですまなかったですな。」
「いやいや、素直で元気な生徒ばかりで面白かったですよ。」
「ありがとうございました、道中お気をつけてください。」
「土井先生も、たまみに夜這いをかけたりしないようにな。」
「それはあんたでしょう!」
土井先生が怒ると、大木先生はかかか、と笑ってこちらを見た。
「たまみ、少しだが一緒に過ごせて楽しかった。杭瀬村で待ってるからいつでも来いよ。」
大木先生はそう言うとにこやかに帰っていった。
たった二日のことなのに、何だか嵐が過ぎ去ったような感じがした。
「ふむ、これからわしが出張のときは大木先生に頼むようにしようか。」
「「「「「それだけは勘弁してくださいっっ!!」」」」」」
結局手裏剣200回投げをさせられて腕が上がらなくなったは組のみんなが、声を揃えてそう叫んだ。
二日目の実技は手裏剣投げだった。
昨日のようにならないかやっぱり気になってしまって、私は離れたところから授業を見ていた。
大木先生がみんなの前に立って実演する。
さすが元先生。
教え方も分かりやすく的の中心に的確に当てていた。
その様子を土井先生が少し離れたところから見ている。
「では今から順番に投げていこう。一人100回!」
「「「「「100回!?」」」」」」
「なんだ文句あるのか?なんならマラソンにしてもいいが…」
「「「「「滅相もありませーん!!!」」」」」」
大木先生がじろりと睨むと、昨日のマラソンがよほど辛かったのかみんなが震え上がって返事した。
「早くせんと晩飯の時間に間に合わなくなるぞ!」
みんな今日も大変そうだな…。
そう思って眺めていると、
「「「せーのっ!!」」」
投げられた手裏剣がこちらに向かって飛んできた。
「危ない!!」
土井先生の声が聞こえて、手裏剣がスローモーションで動いて見えた。
避けられない!
頭の前を手で隠して目を閉じた、そのとき。
キキンッ
金属音がして、私は目を開けた。
「大丈夫か?」
目の前には、苦無を持って私を庇うように立つ大木先生の背中があった。
見上げると、こちらを振り返る真剣な眼差し。
「はい…ありがとう、ございます。」
それは普段の大木先生ではなく、忍の目だった。
大木先生は私の無事を確認すると息を吐いて大声で怒鳴った。
「お前らどこに投げとる!あと100回追加ー!!」
「「「「「ええーっ」」」」」」
大木先生はそのままみんなのところへ戻り、一人ずつ指導を始めた。
「大丈夫ですか?」
土井先生が落ちた手裏剣を拾いながら声をかけてくれた。
「はい、びっくりしました…。」
「横からチョークで手裏剣の軌道を変えようとしたのですが、大木先生の方が近くて早かったですね。」
土井先生は頭をかいて苦笑した。
「お、みんな頑張ってるな。」
「「山田先生!」」
後ろから山田先生が歩いてきた。
「思ったより早く片付いてな。よし、今日はこのまま大木先生にお任せしてわしは溜まった仕事を…」
そのとき、は組のみんなが山田先生を見つけて走り寄ってきた。
「「「「「山田先生~っ!」」」」」」
「こ、こら、なんだお前たち!」
山田先生はみんなにまとわりつかれて驚いていたけれど、そんなに自分の帰りが待ち遠しかったのかと嬉しそうに照れ笑いをしていた。
私と土井先生は顔を見合せて苦笑いをした。
夕方。
大木先生は暗くなる前に杭瀬村に帰ると仰った。
「晩ごはんくらいゆっくり食べて行かれたらいいのに。」
私はおにぎりを作って渡した。
「ウサギのラビちゃんの様子も気になるからな。」
「急に代理を頼んですまなかったですな。」
「いやいや、素直で元気な生徒ばかりで面白かったですよ。」
「ありがとうございました、道中お気をつけてください。」
「土井先生も、たまみに夜這いをかけたりしないようにな。」
「それはあんたでしょう!」
土井先生が怒ると、大木先生はかかか、と笑ってこちらを見た。
「たまみ、少しだが一緒に過ごせて楽しかった。杭瀬村で待ってるからいつでも来いよ。」
大木先生はそう言うとにこやかに帰っていった。
たった二日のことなのに、何だか嵐が過ぎ去ったような感じがした。
「ふむ、これからわしが出張のときは大木先生に頼むようにしようか。」
「「「「「それだけは勘弁してくださいっっ!!」」」」」」
結局手裏剣200回投げをさせられて腕が上がらなくなったは組のみんなが、声を揃えてそう叫んだ。