第29話 教師代理
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夜。
「あー、今日もよく頑張った…!」
布団に入って今日のことを思い出す。
1年は組のみんなも今夜はいつもよりぐっすり眠れるだろうな。
野村先生は夕食でまた大木先生と喧嘩になっていたけど、明日からは時間ずらしてもらった方がいいんじゃないかな…。
でもそうしたらどっちがどうずらすとかまた揉めそうだなぁ…うまく調整しなきゃ…。
うとうととそんなことを考えていると、
スッ
障子があけられ、誰かが入ってきた。
「!?」
大きな男性が、そのまま私の布団に入ってくる。
「な、なっ…!!!」
驚きと恐怖のあまり声がでなかった。
一体誰が…曲者?!
布団の中で固まって動けなくなっていると、その男がこちらを見た。
「ん…なんだ、たまみか。こんな時間にどうした…」
その声は、大木先生!
「どうしたって、こっちの台詞ですよ!!ここは私の部屋で、大木先生の部屋は隣です!」
眠そうに目を擦る大木先生はまた人の話を聞いていないようで、
「こんな学園のなかで夜這いするとは意外と大胆だな…」
「えっ!?」
布団のなかで、大木先生にぎゅっと抱き締められた。
「ちょっ、ちょっと大木先生…!!」
「雅之助でいい。」
大木先生が耳元で囁く。
その低く甘い声にぞくりとする。
大木先生はくるっと体勢を変えて私の上に覆い被さった。
「髪をおろしてるのも悪くない…」
私の両手が彼の大きな手で押さえつけられる。
その圧倒的な力に、私が抵抗しようと力を入れてもびくともしなかった。
足を動かしても届かず、身をよじる程度の抵抗しかできない。
「可愛いな…」
そのまま大木先生が私の首筋に口づけした。
「ゃっ、大木先生!ちょっと待って…!」
ガラッ
勢いよく障子があけられた。
そこには、
「ど、土井先せ…!!」
ダンッ
「!?」
一瞬のことだった。
土井先生は大木先生を引き離すと畳に叩きつけた。
右手に握った苦無を大木先生の首に突きつけていて、その目は冷たく見たこと無いほどの怒りに満ちていた。
大木先生も、どこに持っていたのか苦無を右手に持ち土井先生の胸に突きつけていた。
「彼女に、触れないでください。」
「たまみの方から夜這いしてきたんだ。土井先生には関係なかろう。」
「たまみさんから…?」
「お、大木先生、ここが自分の部屋だと勘違いしてるんです…!」
私は安堵の涙で前が曇るのを堪え説明した。
大木先生は土井先生のおかげでやっと自分が寝ぼけて違う部屋に来ていたことき気がついたようだった。
「ありゃ…すまんすまん!てっきり自分の布団にたまみが入ってきたものとばかり!ははは、悪い、許してくれ。」
「分かってくれたらもういいです…」
「よくありません!」
私よりも土井先生が怒っていた。
「大木先生が厠から中々戻らないから心配していたら、たまみさんの声がして…!たまたま隣だから気づいて間に合いましたが、そうじゃなかったらどうなっていたか…!!」
「いやぁ、悪かった。しかし苦無まで出さなくてもいいだろう。」
大木先生は謝りながらもあまり反省する様子はなさそうだった。
苦無…たしかに土井先生はいつも文房具で戦っているから、授業以外で武器を手にしているのは初めて見た。
「これは…咄嗟に近くにあったのが苦無だっただけです。」
「そうか。まぁ何にせよ、大事に至らなくてよかった。さて、わしは眠いからもう一眠りさせてもらうぞ。たまみもすまなかった、おやすみ。」
大木先生が大きなあくびをして自分の職員室へ戻っていった。
「土井先生、あの、ありがとうございました。」
「…何を」
「え?」
「…何を、されたんですか?」
土井先生が小さく聞いた。
月明かりが逆光で、その表情はよく分からなかった。
「え、と、……首に…」
私が首に手を当てながらおずおずと答えると、土井先生はいきなり私を抱きしめて首の反対側に強く口づけた。
「っ!?」
「…おやすみ。」
ぱっと離して、土井先生は顔も見ず自室へ帰っていった。
「………っ!!」
突然の出来事。
私はばくばくと脈打つ心臓の音に、中々眠ることができなかった。
「あー、今日もよく頑張った…!」
布団に入って今日のことを思い出す。
1年は組のみんなも今夜はいつもよりぐっすり眠れるだろうな。
野村先生は夕食でまた大木先生と喧嘩になっていたけど、明日からは時間ずらしてもらった方がいいんじゃないかな…。
でもそうしたらどっちがどうずらすとかまた揉めそうだなぁ…うまく調整しなきゃ…。
うとうととそんなことを考えていると、
スッ
障子があけられ、誰かが入ってきた。
「!?」
大きな男性が、そのまま私の布団に入ってくる。
「な、なっ…!!!」
驚きと恐怖のあまり声がでなかった。
一体誰が…曲者?!
布団の中で固まって動けなくなっていると、その男がこちらを見た。
「ん…なんだ、たまみか。こんな時間にどうした…」
その声は、大木先生!
「どうしたって、こっちの台詞ですよ!!ここは私の部屋で、大木先生の部屋は隣です!」
眠そうに目を擦る大木先生はまた人の話を聞いていないようで、
「こんな学園のなかで夜這いするとは意外と大胆だな…」
「えっ!?」
布団のなかで、大木先生にぎゅっと抱き締められた。
「ちょっ、ちょっと大木先生…!!」
「雅之助でいい。」
大木先生が耳元で囁く。
その低く甘い声にぞくりとする。
大木先生はくるっと体勢を変えて私の上に覆い被さった。
「髪をおろしてるのも悪くない…」
私の両手が彼の大きな手で押さえつけられる。
その圧倒的な力に、私が抵抗しようと力を入れてもびくともしなかった。
足を動かしても届かず、身をよじる程度の抵抗しかできない。
「可愛いな…」
そのまま大木先生が私の首筋に口づけした。
「ゃっ、大木先生!ちょっと待って…!」
ガラッ
勢いよく障子があけられた。
そこには、
「ど、土井先せ…!!」
ダンッ
「!?」
一瞬のことだった。
土井先生は大木先生を引き離すと畳に叩きつけた。
右手に握った苦無を大木先生の首に突きつけていて、その目は冷たく見たこと無いほどの怒りに満ちていた。
大木先生も、どこに持っていたのか苦無を右手に持ち土井先生の胸に突きつけていた。
「彼女に、触れないでください。」
「たまみの方から夜這いしてきたんだ。土井先生には関係なかろう。」
「たまみさんから…?」
「お、大木先生、ここが自分の部屋だと勘違いしてるんです…!」
私は安堵の涙で前が曇るのを堪え説明した。
大木先生は土井先生のおかげでやっと自分が寝ぼけて違う部屋に来ていたことき気がついたようだった。
「ありゃ…すまんすまん!てっきり自分の布団にたまみが入ってきたものとばかり!ははは、悪い、許してくれ。」
「分かってくれたらもういいです…」
「よくありません!」
私よりも土井先生が怒っていた。
「大木先生が厠から中々戻らないから心配していたら、たまみさんの声がして…!たまたま隣だから気づいて間に合いましたが、そうじゃなかったらどうなっていたか…!!」
「いやぁ、悪かった。しかし苦無まで出さなくてもいいだろう。」
大木先生は謝りながらもあまり反省する様子はなさそうだった。
苦無…たしかに土井先生はいつも文房具で戦っているから、授業以外で武器を手にしているのは初めて見た。
「これは…咄嗟に近くにあったのが苦無だっただけです。」
「そうか。まぁ何にせよ、大事に至らなくてよかった。さて、わしは眠いからもう一眠りさせてもらうぞ。たまみもすまなかった、おやすみ。」
大木先生が大きなあくびをして自分の職員室へ戻っていった。
「土井先生、あの、ありがとうございました。」
「…何を」
「え?」
「…何を、されたんですか?」
土井先生が小さく聞いた。
月明かりが逆光で、その表情はよく分からなかった。
「え、と、……首に…」
私が首に手を当てながらおずおずと答えると、土井先生はいきなり私を抱きしめて首の反対側に強く口づけた。
「っ!?」
「…おやすみ。」
ぱっと離して、土井先生は顔も見ず自室へ帰っていった。
「………っ!!」
突然の出来事。
私はばくばくと脈打つ心臓の音に、中々眠ることができなかった。