第29話 教師代理
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朝、私は食堂のお手伝いをするためにいつも通り少し早起きをして身支度をした。
部屋を出ると、中庭で準備運動をしている大木先生がいた。
「お、たまみ!早いじゃないか。」
「大木先生!おはようございます。2日間よろしくお願いします。」
「ああ。たまみなら2日間と言わずずっと世話してやってもいいぞ?」
かかか、と豪快に笑う大木先生。
私は冗談として軽く流すことにした。
「おっと、呼び捨てにしたら土井先生に怒られるんだった。代理の教師をしている間はたまみくんと呼ぼう。」
「え、土井先生が…?」
私を呼び捨てにすると怒るって…どうして…。
その答えに勝手に期待してしまい頬が赤くなった。
大木先生はじっとこちらを見ている。
「ふーん……なるほど。」
「え?」
「いやいや、気にするな。ほら食堂に行くんだろう?食堂のおばちゃんが待ってるぞ。」
「あ、はい!ではまたあとで…!」
私はそのまま急いで食堂に向かった。
「えー、今日と明日、山田先生の代わりに実技を担当する大木だ。みんな、どこんじょーで頑張ろう!」
少し様子を見ようと実技の授業を土井先生と共に横で見守る。
忍術学園の元教師と聞いたけれど、どういう授業をするんだろう?
「ではまず最初に…」
みんなが緊張してゴクリと唾をのむ。
「裏裏山まで5往復!!」
「「「「「ええーっっ!」」」」」」
みんなの顔が真っ青になる。
土井先生が見かねて「1年生に5往復はちょっと多くないですか?」と言ってみるも、
「忍たまたるもの体力をつけなきゃ話にならん!それみんな、今から行くぞー!!!」
大木先生は「どこんじょー!」と叫びながら泣きそうなみんなを連れて走っていった。
「みんな大丈夫かな…。」
「私がついていきますので、たまみさんは帰って来たときの飲み水を用意しておいてもらえますか。」
「わかりました。気をつけて行ってきてくださいね。」
土井先生は困ったように苦笑いしながら走っていった。
大木先生の授業は山田先生より厳しそう…私はみんなが無事に戻ってこれるかが心配だった。
結局、最後は限界を迎えたしんべヱくん達を土井先生がおぶったり両手に担いだりしながら皆無事に戻ってきた。
私は皆にお水を配りながら怪我人がでなくてよかったと内心ほっとした。
「なんだなんだぁ?!これくらいでへばっているようじゃ、いいラッキョウは作れんぞ!!」
「ラッキョウは作りません!」
みんな息も絶え絶えだったけど、さすが庄左ヱ門くんは冷静な突っ込みを忘れなかった。
土井先生はみんなのフォローが大変だったようで、汗だくになっていた。
「土井先生、お水飲みますか?」
「ありがとう…!」
汗が頬を伝い、一気に飲み干す姿が男性的で格好いいななんて見ていると、
「わしも貰おう。」
大木先生も来て一気に飲み干し、美味しそうに息をついた。
「うん、生き返るな!」
豪快に笑う大木先生。
本当に忍者とは思えない明るさで、太陽のような人だと思った。
「たまみさん、ここはもう大丈夫だから、食堂のお手伝いの時間、そろそろなんじゃないですか?」
「あ、そうでした!では、ちょっと行ってきます。」
地面に寝転がるみんなを気の毒に思いながら、私は食堂のお手伝いに向かった。
食堂のカウンターでいつも通り注文を聞いていく。
段々人が減ってきた頃、土井先生と大木先生もやって来た。
「大木先生、何にしますか?」
「たまみくんが作ったのはあるのか?」
「一から全部自分で作ったわけじゃないですけど、この煮物は大体私が作りましたよ。」
「じゃあそれを頼もう。あれから上達しているか味見してやる。」
「ふふ、甘口な採点でお願いします。」
「不合格ならまたじっくり教えてやろう。」
大木先生はニッと笑って定食を受け取った。
次に並んでいた土井先生を見ると、不機嫌そうな顔をしている。
「土井先生…どうされましたか?」
「いえ。同じのをお願いします。」
疲れてるのかな?
土井先生は言葉少なく定食を受け取ると席についた。
「いやー、久しぶりに子ども達の中に入ると元気がでるなぁ。」
「そうですね…(それ以上元気になられても困りますが…)。」
「ん!この煮物なかなか美味い。これならいい嫁になれそうだな。」
「嫁って…。」
「あの体つき、子どももたくさん産めそうだし。」
「なっ!どこを見て…!」
「ははは、冗談だ!」
「……(冗談に聞こえん)。」
そんな会話がされていることを、私は知るよしもなかった。
部屋を出ると、中庭で準備運動をしている大木先生がいた。
「お、たまみ!早いじゃないか。」
「大木先生!おはようございます。2日間よろしくお願いします。」
「ああ。たまみなら2日間と言わずずっと世話してやってもいいぞ?」
かかか、と豪快に笑う大木先生。
私は冗談として軽く流すことにした。
「おっと、呼び捨てにしたら土井先生に怒られるんだった。代理の教師をしている間はたまみくんと呼ぼう。」
「え、土井先生が…?」
私を呼び捨てにすると怒るって…どうして…。
その答えに勝手に期待してしまい頬が赤くなった。
大木先生はじっとこちらを見ている。
「ふーん……なるほど。」
「え?」
「いやいや、気にするな。ほら食堂に行くんだろう?食堂のおばちゃんが待ってるぞ。」
「あ、はい!ではまたあとで…!」
私はそのまま急いで食堂に向かった。
「えー、今日と明日、山田先生の代わりに実技を担当する大木だ。みんな、どこんじょーで頑張ろう!」
少し様子を見ようと実技の授業を土井先生と共に横で見守る。
忍術学園の元教師と聞いたけれど、どういう授業をするんだろう?
「ではまず最初に…」
みんなが緊張してゴクリと唾をのむ。
「裏裏山まで5往復!!」
「「「「「ええーっっ!」」」」」」
みんなの顔が真っ青になる。
土井先生が見かねて「1年生に5往復はちょっと多くないですか?」と言ってみるも、
「忍たまたるもの体力をつけなきゃ話にならん!それみんな、今から行くぞー!!!」
大木先生は「どこんじょー!」と叫びながら泣きそうなみんなを連れて走っていった。
「みんな大丈夫かな…。」
「私がついていきますので、たまみさんは帰って来たときの飲み水を用意しておいてもらえますか。」
「わかりました。気をつけて行ってきてくださいね。」
土井先生は困ったように苦笑いしながら走っていった。
大木先生の授業は山田先生より厳しそう…私はみんなが無事に戻ってこれるかが心配だった。
結局、最後は限界を迎えたしんべヱくん達を土井先生がおぶったり両手に担いだりしながら皆無事に戻ってきた。
私は皆にお水を配りながら怪我人がでなくてよかったと内心ほっとした。
「なんだなんだぁ?!これくらいでへばっているようじゃ、いいラッキョウは作れんぞ!!」
「ラッキョウは作りません!」
みんな息も絶え絶えだったけど、さすが庄左ヱ門くんは冷静な突っ込みを忘れなかった。
土井先生はみんなのフォローが大変だったようで、汗だくになっていた。
「土井先生、お水飲みますか?」
「ありがとう…!」
汗が頬を伝い、一気に飲み干す姿が男性的で格好いいななんて見ていると、
「わしも貰おう。」
大木先生も来て一気に飲み干し、美味しそうに息をついた。
「うん、生き返るな!」
豪快に笑う大木先生。
本当に忍者とは思えない明るさで、太陽のような人だと思った。
「たまみさん、ここはもう大丈夫だから、食堂のお手伝いの時間、そろそろなんじゃないですか?」
「あ、そうでした!では、ちょっと行ってきます。」
地面に寝転がるみんなを気の毒に思いながら、私は食堂のお手伝いに向かった。
食堂のカウンターでいつも通り注文を聞いていく。
段々人が減ってきた頃、土井先生と大木先生もやって来た。
「大木先生、何にしますか?」
「たまみくんが作ったのはあるのか?」
「一から全部自分で作ったわけじゃないですけど、この煮物は大体私が作りましたよ。」
「じゃあそれを頼もう。あれから上達しているか味見してやる。」
「ふふ、甘口な採点でお願いします。」
「不合格ならまたじっくり教えてやろう。」
大木先生はニッと笑って定食を受け取った。
次に並んでいた土井先生を見ると、不機嫌そうな顔をしている。
「土井先生…どうされましたか?」
「いえ。同じのをお願いします。」
疲れてるのかな?
土井先生は言葉少なく定食を受け取ると席についた。
「いやー、久しぶりに子ども達の中に入ると元気がでるなぁ。」
「そうですね…(それ以上元気になられても困りますが…)。」
「ん!この煮物なかなか美味い。これならいい嫁になれそうだな。」
「嫁って…。」
「あの体つき、子どももたくさん産めそうだし。」
「なっ!どこを見て…!」
「ははは、冗談だ!」
「……(冗談に聞こえん)。」
そんな会話がされていることを、私は知るよしもなかった。