第27話 用具委員会
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「乱太郎、きり丸~!ちょっと聞いてー!」
俺と乱太郎が木陰で昼寝していると、しんべヱが慌ててやって来た。
「なんだよしんべヱ、どうしたんだ?」
「さっきね、用具倉庫の近くを通りかかったんだけど!」
「それで?」
「食満先輩とたまみさんが中にいて!」
「うん」
「食満先輩がたまみさんに『好きです』って言ってたのー!」
「「えっ!?」」
俺も乱太郎もびっくりして目をあわせた。
六年生の先輩方が食堂でたまみさんに話しかけているのは見たことあったけど、食満先輩がたまみさんのことを好きだとか、そんなの全然分からなかった。
「何かの聞き間違いじゃないの?」
「それがね、僕もびっくりして、聞いちゃいけないと思って一旦離れたんだけど、また気になって戻ったら…」
「戻ったら?」
「たまみさんが『ちょっと考えさせて』って…!」
「「ええっ!?」」
「僕もうびっくりしちゃって…どうしよう!?」
「いや、私達がどうするもこうするもないけど…」
「土井先生がモタモタしてるからこんなことに…」
「私がなんだって?」
「「「ど、土井先生っっ!!」」」
いつの間にか土井先生が後ろに立っていた。
「お前たち、こんなところで遊んでないで、ちゃんと宿題はやったのか?」
「土井先生、ちょっとそれどころじゃないですよ~!」
「な、なんだしんべヱ、どうした?」
「じつはかくかくしかじかで…!」
土井先生の表情がみるみる曇った。
「それは、我々が口を出すことではないだろう。」
土井先生は目をそらしながらそう言った。
「しんべヱ、そのことは他の人に話さない方がいい。どうなるにしろ、知られたくないかもしれないだろ。」
「わ、分かりました…!」
「よし、じゃあお前たち、ちゃんと宿題するんだぞ。」
土井先生はそう言い残すとスタスタと歩いていった。
「土井先生、意外と普通だったね…。」
「いや、…あれは結構動揺してると思うぞ。」
俺達は心のなかでエールを送りながら土井先生の後ろ姿を見送った。
俺と乱太郎が木陰で昼寝していると、しんべヱが慌ててやって来た。
「なんだよしんべヱ、どうしたんだ?」
「さっきね、用具倉庫の近くを通りかかったんだけど!」
「それで?」
「食満先輩とたまみさんが中にいて!」
「うん」
「食満先輩がたまみさんに『好きです』って言ってたのー!」
「「えっ!?」」
俺も乱太郎もびっくりして目をあわせた。
六年生の先輩方が食堂でたまみさんに話しかけているのは見たことあったけど、食満先輩がたまみさんのことを好きだとか、そんなの全然分からなかった。
「何かの聞き間違いじゃないの?」
「それがね、僕もびっくりして、聞いちゃいけないと思って一旦離れたんだけど、また気になって戻ったら…」
「戻ったら?」
「たまみさんが『ちょっと考えさせて』って…!」
「「ええっ!?」」
「僕もうびっくりしちゃって…どうしよう!?」
「いや、私達がどうするもこうするもないけど…」
「土井先生がモタモタしてるからこんなことに…」
「私がなんだって?」
「「「ど、土井先生っっ!!」」」
いつの間にか土井先生が後ろに立っていた。
「お前たち、こんなところで遊んでないで、ちゃんと宿題はやったのか?」
「土井先生、ちょっとそれどころじゃないですよ~!」
「な、なんだしんべヱ、どうした?」
「じつはかくかくしかじかで…!」
土井先生の表情がみるみる曇った。
「それは、我々が口を出すことではないだろう。」
土井先生は目をそらしながらそう言った。
「しんべヱ、そのことは他の人に話さない方がいい。どうなるにしろ、知られたくないかもしれないだろ。」
「わ、分かりました…!」
「よし、じゃあお前たち、ちゃんと宿題するんだぞ。」
土井先生はそう言い残すとスタスタと歩いていった。
「土井先生、意外と普通だったね…。」
「いや、…あれは結構動揺してると思うぞ。」
俺達は心のなかでエールを送りながら土井先生の後ろ姿を見送った。