第26話 おつかい
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帰り道、私は気まずくなって少し俯いて歩いた。
けれど利吉さんは気にするでもなく、いつものように色んな話をしてくれた。
そのうち、私はつい普通に相槌を返すようになり、いつの間にかいつも通り笑っていた。
「その笑顔。」
「え?」
「それを見たくて。つい忍術学園に行ってしまうんです。」
「…利吉さん……」
優しく見つめてくる瞳。
利吉さんの手がゆっくり近づいてきた。
そのとき。
「あーっ、たまみさんだ!」
遠くから1年は組の列が走って来るのが見えた。
みんなバテバテで走っているその先頭と最後尾を山田先生と土井先生が走っていた。
知らないうちに、忍術学園の門の近くまで来ていたのだ。
「こんなところでどうした?」
山田先生が聞いてきたので、私はなぜか慌てて答えた。
「食堂のおばちゃんがお味噌がないって言うから、おつかいに行ってきたんです!利吉さんは付き添いで一緒に来てくれて…!」
「…紅をさしておつかいですか?」
土井先生が不信そうな顔でじっと私を見てきた。
「こ、これは…!山田先生が利吉さんに頼んでた女装用の紅を探してですね…!どの色がいいかわからないというから一緒に…!」
私がまた慌てて言うと、利吉さんが山田先生に買った紅を渡した。
「お、すまんな利吉。…しかし、色はいつもと同じやつを頼んだはずだが。」
「ええ、色を見たかったのはこっちです。」
そう言うと利吉さんは私に別の紅を渡した。
「えっ?」
「あなたに贈る紅の色を見たかったのですよ。…今日は楽しいデートでした。」
「!!!」
なっ!
利吉さんは涼やかな嬉しそうな笑顔でにこりと笑いかけた。
私はびっくりしすぎて言葉がでなかった。
そういえばお会計のとき、あとこれもとか追加していたのを思い出した。
それが山田先生の分だったの!?
というか、デートって…!?
「では、私はそろそろ次の仕事に行かないといけないので…。また、あなたに会いに来ます。」
そう言って利吉さんは持ってくれていたお味噌を私に渡し、そのまま手の甲に口付けした。
「!!?」
私は驚きのあまり何も言えず、ただ去っていく利吉さんの背中を見ていた。
けれど利吉さんは気にするでもなく、いつものように色んな話をしてくれた。
そのうち、私はつい普通に相槌を返すようになり、いつの間にかいつも通り笑っていた。
「その笑顔。」
「え?」
「それを見たくて。つい忍術学園に行ってしまうんです。」
「…利吉さん……」
優しく見つめてくる瞳。
利吉さんの手がゆっくり近づいてきた。
そのとき。
「あーっ、たまみさんだ!」
遠くから1年は組の列が走って来るのが見えた。
みんなバテバテで走っているその先頭と最後尾を山田先生と土井先生が走っていた。
知らないうちに、忍術学園の門の近くまで来ていたのだ。
「こんなところでどうした?」
山田先生が聞いてきたので、私はなぜか慌てて答えた。
「食堂のおばちゃんがお味噌がないって言うから、おつかいに行ってきたんです!利吉さんは付き添いで一緒に来てくれて…!」
「…紅をさしておつかいですか?」
土井先生が不信そうな顔でじっと私を見てきた。
「こ、これは…!山田先生が利吉さんに頼んでた女装用の紅を探してですね…!どの色がいいかわからないというから一緒に…!」
私がまた慌てて言うと、利吉さんが山田先生に買った紅を渡した。
「お、すまんな利吉。…しかし、色はいつもと同じやつを頼んだはずだが。」
「ええ、色を見たかったのはこっちです。」
そう言うと利吉さんは私に別の紅を渡した。
「えっ?」
「あなたに贈る紅の色を見たかったのですよ。…今日は楽しいデートでした。」
「!!!」
なっ!
利吉さんは涼やかな嬉しそうな笑顔でにこりと笑いかけた。
私はびっくりしすぎて言葉がでなかった。
そういえばお会計のとき、あとこれもとか追加していたのを思い出した。
それが山田先生の分だったの!?
というか、デートって…!?
「では、私はそろそろ次の仕事に行かないといけないので…。また、あなたに会いに来ます。」
そう言って利吉さんは持ってくれていたお味噌を私に渡し、そのまま手の甲に口付けした。
「!!?」
私は驚きのあまり何も言えず、ただ去っていく利吉さんの背中を見ていた。