第25話 繕い物
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たまみさんはパタパタと職員室を出て本を取りに行った。
縫って貰った頭巾をかぶると、きり丸がにやにやとこちらを見ている。
「なんだ?」
「いーえ、そこの洗濯物もたまみさんが洗ったんでしょ?繕い物までしてもらって、なんかもう夫婦みた」
ごつん!
「大人をからかうんじゃない!」
言い終わる前に拳骨をおとす。
「いて~…。でも、俺も破けてるところあるんですよね、縫わなきゃな。」
きり丸が腕をあげると、確かに袖が少し破れていた。
ちょうどその時、たまみさんが戻ってきてきり丸に本を渡した。
「はい、これごめんね。…あれ、その袖…破れてる?」
たまみさんは優しく笑って座った。
「縫って『あげる』からちょっと脱いでごらん。」
「!!…お願いしまーっす!」
その言葉につられてきり丸は服を脱ぎ彼女に渡した。
たまみさんは手際よく縫っていく。
「はい、できたよ。他には破けてるのない?」
「そういえば…」
「ついでだから全部持っておいで?」
きり丸は機嫌よく自室に取りに行った。
暫くすると、乱太郎としんべヱも連れて一緒に戻ってきた。
「二人も縫ってほしいものあるみたいなんですけど、一緒にいいですか?」
「いいよ。」
「「ありがとうございま~っす!」」
彼女が繕い物を受けとると、3人は職員室を後にした。
「あいつらの分まで縫ってもらってすみません。」
「いえいえ…こうして服を触ってみると、やっぱりまだ小さくて可愛いですねぇ。」
たまみさんは笑顔でちくちくと縫い始めた。
その優しい微笑みにとても心温まり、私はそのまま筆も動かさず彼女の横顔を眺めていた。
暫くすると、
「「「たまみさん、いますかー?」」」
元気な声とともに障子があけられ、服やら何やら色々持った一年は組の良い子達がわらわらと職員室に入ってきた。
「「「僕たちのもお願いしますっ!」」」
一斉に繕い物を差し出す。
「お、おいお前たち…!たまみさんも忙しいんだからそんなに…!」
「土井先生ばっかりずるいです~!」
「そうそう、僕たちもたまみさんに縫ってもらいたいんです!!」
「たまみさん、だめですか~?」
彼女はにっこり笑って「いいよ」と繕い物を受け取った。
結果、たくさんの服に埋もれてしまったたまみさん。
「あいつら加減というものを…たまみさん、私も手伝いましょうか?」
「いえ、土井先生はどうぞお仕事なさっててください。ちょっと多いけど大丈夫です。」
彼女はニコニコしながら手を動かしていた。
手伝いたい気持ちはあったが、明日までにしなければいけないことがまだ残っていたのでお言葉に甘えて続きをさせてもらうことにした。
彼女が繕い物をする。
私が筆を動かす。
それは落ち着いた穏やかな時間だった。
いつか家庭をもったら…もつことがあれば…こういう感じなのだろうか。
彼女が子ども達の繕い物を縫う横で、私が子ども達と遊んで世話をする…。
そんな想像をして、自分の口許が緩んでいることに気づいて頭をふった。
縫って貰った頭巾をかぶると、きり丸がにやにやとこちらを見ている。
「なんだ?」
「いーえ、そこの洗濯物もたまみさんが洗ったんでしょ?繕い物までしてもらって、なんかもう夫婦みた」
ごつん!
「大人をからかうんじゃない!」
言い終わる前に拳骨をおとす。
「いて~…。でも、俺も破けてるところあるんですよね、縫わなきゃな。」
きり丸が腕をあげると、確かに袖が少し破れていた。
ちょうどその時、たまみさんが戻ってきてきり丸に本を渡した。
「はい、これごめんね。…あれ、その袖…破れてる?」
たまみさんは優しく笑って座った。
「縫って『あげる』からちょっと脱いでごらん。」
「!!…お願いしまーっす!」
その言葉につられてきり丸は服を脱ぎ彼女に渡した。
たまみさんは手際よく縫っていく。
「はい、できたよ。他には破けてるのない?」
「そういえば…」
「ついでだから全部持っておいで?」
きり丸は機嫌よく自室に取りに行った。
暫くすると、乱太郎としんべヱも連れて一緒に戻ってきた。
「二人も縫ってほしいものあるみたいなんですけど、一緒にいいですか?」
「いいよ。」
「「ありがとうございま~っす!」」
彼女が繕い物を受けとると、3人は職員室を後にした。
「あいつらの分まで縫ってもらってすみません。」
「いえいえ…こうして服を触ってみると、やっぱりまだ小さくて可愛いですねぇ。」
たまみさんは笑顔でちくちくと縫い始めた。
その優しい微笑みにとても心温まり、私はそのまま筆も動かさず彼女の横顔を眺めていた。
暫くすると、
「「「たまみさん、いますかー?」」」
元気な声とともに障子があけられ、服やら何やら色々持った一年は組の良い子達がわらわらと職員室に入ってきた。
「「「僕たちのもお願いしますっ!」」」
一斉に繕い物を差し出す。
「お、おいお前たち…!たまみさんも忙しいんだからそんなに…!」
「土井先生ばっかりずるいです~!」
「そうそう、僕たちもたまみさんに縫ってもらいたいんです!!」
「たまみさん、だめですか~?」
彼女はにっこり笑って「いいよ」と繕い物を受け取った。
結果、たくさんの服に埋もれてしまったたまみさん。
「あいつら加減というものを…たまみさん、私も手伝いましょうか?」
「いえ、土井先生はどうぞお仕事なさっててください。ちょっと多いけど大丈夫です。」
彼女はニコニコしながら手を動かしていた。
手伝いたい気持ちはあったが、明日までにしなければいけないことがまだ残っていたのでお言葉に甘えて続きをさせてもらうことにした。
彼女が繕い物をする。
私が筆を動かす。
それは落ち着いた穏やかな時間だった。
いつか家庭をもったら…もつことがあれば…こういう感じなのだろうか。
彼女が子ども達の繕い物を縫う横で、私が子ども達と遊んで世話をする…。
そんな想像をして、自分の口許が緩んでいることに気づいて頭をふった。