第22話 初めての雑炊
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幸せそうに団子を頬張るたまみさんを見ていたら私も温かい気持ちになった。
団子屋を出ると、きり丸達は川に遊びにいくと言い出した。
そして急にきり丸が「あ!」と何かを思い出したように私を見た。
「そういえば、こないだ家の近くを通ったときに、大家さんと会ったんですけど…」
「大家さん?」
「はい、長く誰も来ないからやっぱり引き払おうかなとか言ってましたよ。」
「なにぃ~!?どうしてすぐ言わなかったんだ?」
「忘れてました。」
「そういう大事なことは忘れるんじゃない!」
私はたまみさんに向き直って謝った。
「すみません、ちょっと家に行ってくるので、たまみさんはきり丸達と行っててくだ」
「あ、俺達が今日遊ぶところちょっと山道厳しいから、たまみさんは土井先生と行った方がいいと思います!な、乱太郎?」
「えっ!?…あ、そ、そうそう!僕達は山に慣れてるけどたまみさんはそうでもないと思いますし…土井先生の家ってここからそんなに遠くないですよね?!」
「じゃ、そゆことで俺達、日が暮れないうちに行ってきまーっす!」
「お、おい、お前達っ…!」
止める間もなく、乱太郎、きり丸、しんべヱは勢いよく走り出して行ってしまった。
残されたのは私とたまみさんの2人。
き、きり丸のやつ変な気を回して…!
「あいつらときたら全く…!すみません、家はまた来週にでも様子を見に行っておくので、学園に戻りましょうか。」
いきなり家に呼ばれても困るだろうと思ってそう言ったが、たまみさんは気遣うように顔を曇らせた。
「え、でもお家が引き払われたら大変ですよね?来週行けるかどうかも分かりませんし、ご都合悪くなければ今から行ったほうがよくないですか…?」
「えっ」
「…あ、もしあれだったら私一人でも帰れますし、どうぞ気になさらず行ってきてくださいね?」
たまみさんは遠慮がちにそう言ったが、一人で帰すなんて出来るわけがない。
しかし確かに来週行ける確信はないうえに、家がなくなるのは困る。
「…えーと…、じゃあ、すみませんが一緒に…少し立ち寄ってもらってもいいですか…?」
「はい!」
たまみさんはにっこり可愛い笑顔で頷いた。
…警戒心がなさすぎる。
男の家にこんな簡単についていったりしたら…私以外の奴には絶対ついて行かないように…
色んな言葉が頭をよぎったが、私はそれらを飲み込んで、ゆっくりと歩きだした。
団子屋を出ると、きり丸達は川に遊びにいくと言い出した。
そして急にきり丸が「あ!」と何かを思い出したように私を見た。
「そういえば、こないだ家の近くを通ったときに、大家さんと会ったんですけど…」
「大家さん?」
「はい、長く誰も来ないからやっぱり引き払おうかなとか言ってましたよ。」
「なにぃ~!?どうしてすぐ言わなかったんだ?」
「忘れてました。」
「そういう大事なことは忘れるんじゃない!」
私はたまみさんに向き直って謝った。
「すみません、ちょっと家に行ってくるので、たまみさんはきり丸達と行っててくだ」
「あ、俺達が今日遊ぶところちょっと山道厳しいから、たまみさんは土井先生と行った方がいいと思います!な、乱太郎?」
「えっ!?…あ、そ、そうそう!僕達は山に慣れてるけどたまみさんはそうでもないと思いますし…土井先生の家ってここからそんなに遠くないですよね?!」
「じゃ、そゆことで俺達、日が暮れないうちに行ってきまーっす!」
「お、おい、お前達っ…!」
止める間もなく、乱太郎、きり丸、しんべヱは勢いよく走り出して行ってしまった。
残されたのは私とたまみさんの2人。
き、きり丸のやつ変な気を回して…!
「あいつらときたら全く…!すみません、家はまた来週にでも様子を見に行っておくので、学園に戻りましょうか。」
いきなり家に呼ばれても困るだろうと思ってそう言ったが、たまみさんは気遣うように顔を曇らせた。
「え、でもお家が引き払われたら大変ですよね?来週行けるかどうかも分かりませんし、ご都合悪くなければ今から行ったほうがよくないですか…?」
「えっ」
「…あ、もしあれだったら私一人でも帰れますし、どうぞ気になさらず行ってきてくださいね?」
たまみさんは遠慮がちにそう言ったが、一人で帰すなんて出来るわけがない。
しかし確かに来週行ける確信はないうえに、家がなくなるのは困る。
「…えーと…、じゃあ、すみませんが一緒に…少し立ち寄ってもらってもいいですか…?」
「はい!」
たまみさんはにっこり可愛い笑顔で頷いた。
…警戒心がなさすぎる。
男の家にこんな簡単についていったりしたら…私以外の奴には絶対ついて行かないように…
色んな言葉が頭をよぎったが、私はそれらを飲み込んで、ゆっくりと歩きだした。