第20話 似顔絵
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「こらっ!いま何時だと思ってるんだ!静かにしなさい!」
障子が開くと同時に土井先生の声がした。
きり丸くん達は慣れているのか、その瞬間にはもう布団に入って寝る体制をとっていた。
私は、とっさに目の前にいたきり丸くんの布団の中に丸くなって隠れた。
「ん?…きり丸。」
「はい」
「誰を隠してるんだ?」
ば、ばれた!
私はきり丸くんが怒られる前に自ら布団を出た。
「…すみません、私です。」
「たまみさん!何故ここに?」
土井先生の似顔絵を乱太郎くんに描いてもらうためです…なんて言えない。
私は咄嗟に言い訳もできず口ごもった。
「…きり丸、その手に何を隠してるんだ?」
!!?
わぁぁっ!
それは見つかってはいけないやつ…隠す時間がなかったのね!?
内心パニックの私をよそに、きり丸くんはあっさりとその紙を土井先生に渡してしまった。
土井先生の似顔絵をいま描いていたとか…な、なんと説明しよう…!
私が内心あたふたしていると、きり丸くんはさらりと言った。
「その似顔絵、実は注文が多いんです。ちょっと頼んで描いてもらってました。」
なるほど!
私が土井先生の似顔絵を描いてとお願いしたのではなく、注文があるから描いて持っていたってことにすれば私の気持ちはバレない!
私がいまここにいる理由は別で考えるとして、その似顔絵がなぜあるかをごまかすには十分かも…さすがきり丸くん!
…でも、もしかして本当に土井先生の似顔絵は注文が多いのかもしれない。
そりゃこれだけかっこいい先生がいたら、モテないわけがないよね…。
…うん、あとで乱太郎くんに確認してみよう。
土井先生はその紙を見て驚いた顔をしたあと、少し頬を染めてそれを懐にしまった。
「…また変な小銭稼ぎをするんじゃない!…これは没収しておく。」
そう言うと土井先生は私に早く部屋を出るように促した。
なぜここにいるかの追及はされなくてよかった…うまく誤魔化せる自信がなかった。
乱太郎くんの絵は、明日受けとることにしよう。
ちらりと乱太郎くんを見ると、ニッコリ笑ってくれた。
あぁ、ほんとにいい子達だなぁ…!
私は明日受けとるのを楽しみに、土井先生の後をついて自室へと戻った。
障子が開くと同時に土井先生の声がした。
きり丸くん達は慣れているのか、その瞬間にはもう布団に入って寝る体制をとっていた。
私は、とっさに目の前にいたきり丸くんの布団の中に丸くなって隠れた。
「ん?…きり丸。」
「はい」
「誰を隠してるんだ?」
ば、ばれた!
私はきり丸くんが怒られる前に自ら布団を出た。
「…すみません、私です。」
「たまみさん!何故ここに?」
土井先生の似顔絵を乱太郎くんに描いてもらうためです…なんて言えない。
私は咄嗟に言い訳もできず口ごもった。
「…きり丸、その手に何を隠してるんだ?」
!!?
わぁぁっ!
それは見つかってはいけないやつ…隠す時間がなかったのね!?
内心パニックの私をよそに、きり丸くんはあっさりとその紙を土井先生に渡してしまった。
土井先生の似顔絵をいま描いていたとか…な、なんと説明しよう…!
私が内心あたふたしていると、きり丸くんはさらりと言った。
「その似顔絵、実は注文が多いんです。ちょっと頼んで描いてもらってました。」
なるほど!
私が土井先生の似顔絵を描いてとお願いしたのではなく、注文があるから描いて持っていたってことにすれば私の気持ちはバレない!
私がいまここにいる理由は別で考えるとして、その似顔絵がなぜあるかをごまかすには十分かも…さすがきり丸くん!
…でも、もしかして本当に土井先生の似顔絵は注文が多いのかもしれない。
そりゃこれだけかっこいい先生がいたら、モテないわけがないよね…。
…うん、あとで乱太郎くんに確認してみよう。
土井先生はその紙を見て驚いた顔をしたあと、少し頬を染めてそれを懐にしまった。
「…また変な小銭稼ぎをするんじゃない!…これは没収しておく。」
そう言うと土井先生は私に早く部屋を出るように促した。
なぜここにいるかの追及はされなくてよかった…うまく誤魔化せる自信がなかった。
乱太郎くんの絵は、明日受けとることにしよう。
ちらりと乱太郎くんを見ると、ニッコリ笑ってくれた。
あぁ、ほんとにいい子達だなぁ…!
私は明日受けとるのを楽しみに、土井先生の後をついて自室へと戻った。