第18話 ため息
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「尊奈門、今日はいつもよりこっぴどくやられてないか?」
「組頭!そ、そんなことはありません…!」
「そう?…何か土井先生を怒らせるようなことでもしたの?」
「怒らせること…?いえ、ただ補佐の女性と話しながら部屋で待ち伏せしていただけですが…。」
「……あー、なるほど…。」
「?どういうことですか組頭?」
「いや、うん、それで補佐の女の子はどんな子だった?」
「普通に優しくて可愛らしい感じの子でした。」
「……………。(そうじゃなくて、なんでくノ一じゃないのに忍術学園にいるのかとかそういうところをもっと探るべきでしょ…っていうかその顔。そんなデレデレしてたから土井先生を怒らせたんじゃないの。)」
「…組頭?」
「はぁ…。いや、これはこれで面白いか…いやしかしよりによって……。」
「はい?」
「尊奈門。」
「はい。」
「頑張れ。」
雑渡は新しいオモチャを見つけた子どものようにニコニコして去っていった。
そうして残された尊奈門は、雑渡の言葉を打倒土井半助について頑張れと言ってくれたと解釈していた。
そして頭巾を外したたまみの顔を思いだし、無意識に一人ため息をついたのだった。
「組頭!そ、そんなことはありません…!」
「そう?…何か土井先生を怒らせるようなことでもしたの?」
「怒らせること…?いえ、ただ補佐の女性と話しながら部屋で待ち伏せしていただけですが…。」
「……あー、なるほど…。」
「?どういうことですか組頭?」
「いや、うん、それで補佐の女の子はどんな子だった?」
「普通に優しくて可愛らしい感じの子でした。」
「……………。(そうじゃなくて、なんでくノ一じゃないのに忍術学園にいるのかとかそういうところをもっと探るべきでしょ…っていうかその顔。そんなデレデレしてたから土井先生を怒らせたんじゃないの。)」
「…組頭?」
「はぁ…。いや、これはこれで面白いか…いやしかしよりによって……。」
「はい?」
「尊奈門。」
「はい。」
「頑張れ。」
雑渡は新しいオモチャを見つけた子どものようにニコニコして去っていった。
そうして残された尊奈門は、雑渡の言葉を打倒土井半助について頑張れと言ってくれたと解釈していた。
そして頭巾を外したたまみの顔を思いだし、無意識に一人ため息をついたのだった。