第17話 マッサージ
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「教えたはずだ!教えたはずだーっっ!!」
今日も一年は組の授業中、私はいつもの台詞を繰り返していた。
昨日教えたばかりのことを覚えていない生徒達に、自分の授業がよくないのかと自信がなくなっていく。
そしてまたいつもの神経性胃炎で胃が…。
「土井先生、大丈夫ですか?」
「たまみさん…」
授業が終わり職員室に戻ると、たまみさんが優しく聞いてくれた。
しかしがっくりと落ちてしまった気持ちは中々あがってこない。
「ははは…まぁ、いつものことですから…」
乾いた笑いでごまかすと、たまみさんが暫く考えてから手を叩いた。
「土井先生!少しだけ休憩時間にしましょう!」
「えっ、休憩時間?」
たまみさんはにっこり笑うと「ちょっと待っててくださいね。」と部屋を出ていった。
どういうことだろうと暫く待っていると、彼女はお盆に湯飲みとお湯の入った桶を持って戻ってきた。
「これ、生姜湯なんですけど、蜂蜜も入れて飲みやすくしてあります。胃にもいいし、体も温まりますから、どうぞ。」
私のためにわざわざ作ってくれたのか…。
受け取って一口飲むと、生姜の味と蜂蜜の甘味が口に広がって心まで温まったように落ち着いた気持ちになった。
「…美味しい。ありがとう。」
「よかったです。じゃあ今からマッサージしていきますね!」
「マッサージ?」
遠慮しようとしたが、肩に触れた彼女の手が心地よく、そのままじっとしてしまった。
的確にツボを押さえて肩を揉んでくれる。
「気持ちいいですか?」
「はい…上手ですね。」
「私も肩が凝るので、ここが気持ちいいかなとか分かるんです。」
そう言うと彼女は肩甲骨のあたりまで指を下がらせた。
「このへんはどうですか?」
「気持ちいいです。」
生姜湯を飲みながら、先程までささくれていた気持ちが楽になっていくのを感じた。
「んー…、ちょっと失礼しますね。」
すると、たまみさんはおもむろに私の押し入れから布団を出して敷いた。
「土井先生、上の服を脱いでここに寝てください。」
「えっ!?」
「その方がやりやすいので。」
「い、いや、それは…!」
たまみさんの手が私の衣を脱がせようとする。
その手を止めようと彼女を見ると、上目遣いのたまみさんが可愛らしく呟く。
「気持ちよくしてあげますから…、ね?」
気持ちよく、ってどういう…
いやいや、ちがう落ち着け…!
あらぬ誤解をしそうな台詞に、勘違いだと知りつつ焦ってしまった。
そして戸惑っているうちに、するりと上半身を脱がされ
布団の上にうつ伏せにさせられる。
「ちょっとじっとしてくださいね…。」
そう言うと彼女は私の頭巾もしゅるりとほどいて横においた。
肩にかかる私の髪を、彼女の柔らかい指がそっと払いのけ…ついゾクリとしてしまう。
「…っ!」
すると、首から肩にかけて温かい感触がした。
これは、お湯で温められた手拭い…?
「温めると血行がよくなると思うので…」
たしかに、それだけでも温かくて気持ちよかった。
目を閉じてじっとしていると、やがてたまみさんの指が背に触れた。
「…土井先生って、実はすごい筋肉ついてますね…。」
「そ、そうですか…?」
惚れ惚れしたように褒められて悪い気はしない。
くすぐったい気持ちになっていると、
「ちょっと乗りますね?」
「えっ」
そう言うと彼女は私の上にまたがった。
体重がかからないよう畳に膝をついているが、背の低い彼女は足も長くないので、そのまま柔らかい太股とお尻が腰に当たる。
彼女は気にするそぶりもなく、ぐっと体重を前に移して私の背中を押していく。
背骨に沿ったツボが程よく押されて気持ちいい…。
…が、僅かに触れる柔らかい感触に気持ちが乱される。
「痛くないですか?」
「…はい。」
努めて平静に返すと、たまみさんは左手を私の肩甲骨に当て、右手で私の右腕を後ろに引いた。
肩がぐいっと伸びて気持ちいい。
首の後ろから後頭部の辺りもぐっと押される。
「首も凝ってますね。」
「あー…昨日火薬の調合でずっと下を向いていたから…。」
後頭部から肩を撫でる柔らかい手が気持ちいい。
両肩が終わるとまた背中をぐっぐっと押していく。
気持ちよすぎて少し眠くなってきた。
しかしやはり柔らかい太ももに挟まれている感触に、どうしてもそわそわしてしまった。
たまみさんの手が背骨から徐々に下がり、腰を押していく。
力の弱い彼女は体重をかけてぐっぐっと押して動いているが…。
障子にうつる影だけ見たら誤解されるのではないか…などと思いつつ、なんだか妙な気持ちになってきた。
そうして、どれくらいそうしていたのか。
たまみさんは私の上から降りて背中をサッと一撫でした。
「はい、おわりです!ちょっとは楽になりましたか?」
「あ、ありがとうございます…。」
私は起き上がって肩を回した。
「うん、軽くなった気がします。」
「よかった!」
「……では、今度は私が。」
「えっ!?」
驚くたまみさんを布団の上に組み敷く。
そのままうつ伏せにさせて、先程とは逆に私が上に乗った。
今日も一年は組の授業中、私はいつもの台詞を繰り返していた。
昨日教えたばかりのことを覚えていない生徒達に、自分の授業がよくないのかと自信がなくなっていく。
そしてまたいつもの神経性胃炎で胃が…。
「土井先生、大丈夫ですか?」
「たまみさん…」
授業が終わり職員室に戻ると、たまみさんが優しく聞いてくれた。
しかしがっくりと落ちてしまった気持ちは中々あがってこない。
「ははは…まぁ、いつものことですから…」
乾いた笑いでごまかすと、たまみさんが暫く考えてから手を叩いた。
「土井先生!少しだけ休憩時間にしましょう!」
「えっ、休憩時間?」
たまみさんはにっこり笑うと「ちょっと待っててくださいね。」と部屋を出ていった。
どういうことだろうと暫く待っていると、彼女はお盆に湯飲みとお湯の入った桶を持って戻ってきた。
「これ、生姜湯なんですけど、蜂蜜も入れて飲みやすくしてあります。胃にもいいし、体も温まりますから、どうぞ。」
私のためにわざわざ作ってくれたのか…。
受け取って一口飲むと、生姜の味と蜂蜜の甘味が口に広がって心まで温まったように落ち着いた気持ちになった。
「…美味しい。ありがとう。」
「よかったです。じゃあ今からマッサージしていきますね!」
「マッサージ?」
遠慮しようとしたが、肩に触れた彼女の手が心地よく、そのままじっとしてしまった。
的確にツボを押さえて肩を揉んでくれる。
「気持ちいいですか?」
「はい…上手ですね。」
「私も肩が凝るので、ここが気持ちいいかなとか分かるんです。」
そう言うと彼女は肩甲骨のあたりまで指を下がらせた。
「このへんはどうですか?」
「気持ちいいです。」
生姜湯を飲みながら、先程までささくれていた気持ちが楽になっていくのを感じた。
「んー…、ちょっと失礼しますね。」
すると、たまみさんはおもむろに私の押し入れから布団を出して敷いた。
「土井先生、上の服を脱いでここに寝てください。」
「えっ!?」
「その方がやりやすいので。」
「い、いや、それは…!」
たまみさんの手が私の衣を脱がせようとする。
その手を止めようと彼女を見ると、上目遣いのたまみさんが可愛らしく呟く。
「気持ちよくしてあげますから…、ね?」
気持ちよく、ってどういう…
いやいや、ちがう落ち着け…!
あらぬ誤解をしそうな台詞に、勘違いだと知りつつ焦ってしまった。
そして戸惑っているうちに、するりと上半身を脱がされ
布団の上にうつ伏せにさせられる。
「ちょっとじっとしてくださいね…。」
そう言うと彼女は私の頭巾もしゅるりとほどいて横においた。
肩にかかる私の髪を、彼女の柔らかい指がそっと払いのけ…ついゾクリとしてしまう。
「…っ!」
すると、首から肩にかけて温かい感触がした。
これは、お湯で温められた手拭い…?
「温めると血行がよくなると思うので…」
たしかに、それだけでも温かくて気持ちよかった。
目を閉じてじっとしていると、やがてたまみさんの指が背に触れた。
「…土井先生って、実はすごい筋肉ついてますね…。」
「そ、そうですか…?」
惚れ惚れしたように褒められて悪い気はしない。
くすぐったい気持ちになっていると、
「ちょっと乗りますね?」
「えっ」
そう言うと彼女は私の上にまたがった。
体重がかからないよう畳に膝をついているが、背の低い彼女は足も長くないので、そのまま柔らかい太股とお尻が腰に当たる。
彼女は気にするそぶりもなく、ぐっと体重を前に移して私の背中を押していく。
背骨に沿ったツボが程よく押されて気持ちいい…。
…が、僅かに触れる柔らかい感触に気持ちが乱される。
「痛くないですか?」
「…はい。」
努めて平静に返すと、たまみさんは左手を私の肩甲骨に当て、右手で私の右腕を後ろに引いた。
肩がぐいっと伸びて気持ちいい。
首の後ろから後頭部の辺りもぐっと押される。
「首も凝ってますね。」
「あー…昨日火薬の調合でずっと下を向いていたから…。」
後頭部から肩を撫でる柔らかい手が気持ちいい。
両肩が終わるとまた背中をぐっぐっと押していく。
気持ちよすぎて少し眠くなってきた。
しかしやはり柔らかい太ももに挟まれている感触に、どうしてもそわそわしてしまった。
たまみさんの手が背骨から徐々に下がり、腰を押していく。
力の弱い彼女は体重をかけてぐっぐっと押して動いているが…。
障子にうつる影だけ見たら誤解されるのではないか…などと思いつつ、なんだか妙な気持ちになってきた。
そうして、どれくらいそうしていたのか。
たまみさんは私の上から降りて背中をサッと一撫でした。
「はい、おわりです!ちょっとは楽になりましたか?」
「あ、ありがとうございます…。」
私は起き上がって肩を回した。
「うん、軽くなった気がします。」
「よかった!」
「……では、今度は私が。」
「えっ!?」
驚くたまみさんを布団の上に組み敷く。
そのままうつ伏せにさせて、先程とは逆に私が上に乗った。