第9話 潮干狩り
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海を見てみたい。
確かに彼女はいつだったか言っていたが…。
久しぶりに一年は組の補習がない休日の朝。
私は山田先生と自室で仕事をしていた。
「山田先生、土井先生、おはようございます!」
突然障子があけられ、元気な声とともに乱太郎、きり丸、しんべヱが顔を出した。
「今日は補習はないぞ、どうしたんだ?」
「外出許可をもらいに来ました!」
「どこへ行くんだ?」
「潮干狩りです!」
あひゃあひゃ、と笑うきり丸の目は小銭になっていた。
私は溜め息をついて3人を見た。
「おまえ達、この前沖で釣りをしながら眠って舟が流されたらしいじゃないか。」
「えへへ、よくご存じで。」
「第三協栄丸さんから聞いた。」
「今回は潮干狩りだから大丈夫ですよ!」
「あと、たまみさんも一緒に行ってくれそうなので!」
「たまみさんも?」
「前に潮干狩りの話をしたらたまみさんも行きたいって言ってたので、今から誘いに行くんです!」
私は山田先生と目を見合わせた。
彼女は何事も一生懸命ではあるが、少しおっちょこちょいというか、天然なところもあるのがわかってきた。
また乱太郎達と遠出して、何も事件が起きないわけがない…。
「土井先生、あんた最近疲れがたまってるって言ってたでしょう。」
「はい?」
「一緒に海でも見て、気分転換してきたらどうです?書類整理はやっとくから。」
山田先生はニヤリと私を見やった。
矢羽音で「たまみくんもその方が喜ぶだろう」などと言う。
私は「山田先生…!」と反論しかけたが、すぐに溜め息をついて諦めた。
「…わかりました。では私もいってきます。」
「やったぁ!これで人手が五人になった!たくさん採るぞー!」
きり丸は目を小銭にしたまま上機嫌でくるくる回った。
乱太郎としんべヱも笑いながら、たまみさんに伝えてくると言い隣の部屋に行く。
「まったく、せっかく久しぶりの休日なのに…結局仕事が片付かない…。」
「顔がにやけているぞ半助。」
「なっ、私は別に…!」
「ははは、ゆっくりしてきなさい。」
こうして突然、休みの日のアルバイト兼気晴らしとして潮干狩りに行くことになったのだった。
確かに彼女はいつだったか言っていたが…。
久しぶりに一年は組の補習がない休日の朝。
私は山田先生と自室で仕事をしていた。
「山田先生、土井先生、おはようございます!」
突然障子があけられ、元気な声とともに乱太郎、きり丸、しんべヱが顔を出した。
「今日は補習はないぞ、どうしたんだ?」
「外出許可をもらいに来ました!」
「どこへ行くんだ?」
「潮干狩りです!」
あひゃあひゃ、と笑うきり丸の目は小銭になっていた。
私は溜め息をついて3人を見た。
「おまえ達、この前沖で釣りをしながら眠って舟が流されたらしいじゃないか。」
「えへへ、よくご存じで。」
「第三協栄丸さんから聞いた。」
「今回は潮干狩りだから大丈夫ですよ!」
「あと、たまみさんも一緒に行ってくれそうなので!」
「たまみさんも?」
「前に潮干狩りの話をしたらたまみさんも行きたいって言ってたので、今から誘いに行くんです!」
私は山田先生と目を見合わせた。
彼女は何事も一生懸命ではあるが、少しおっちょこちょいというか、天然なところもあるのがわかってきた。
また乱太郎達と遠出して、何も事件が起きないわけがない…。
「土井先生、あんた最近疲れがたまってるって言ってたでしょう。」
「はい?」
「一緒に海でも見て、気分転換してきたらどうです?書類整理はやっとくから。」
山田先生はニヤリと私を見やった。
矢羽音で「たまみくんもその方が喜ぶだろう」などと言う。
私は「山田先生…!」と反論しかけたが、すぐに溜め息をついて諦めた。
「…わかりました。では私もいってきます。」
「やったぁ!これで人手が五人になった!たくさん採るぞー!」
きり丸は目を小銭にしたまま上機嫌でくるくる回った。
乱太郎としんべヱも笑いながら、たまみさんに伝えてくると言い隣の部屋に行く。
「まったく、せっかく久しぶりの休日なのに…結局仕事が片付かない…。」
「顔がにやけているぞ半助。」
「なっ、私は別に…!」
「ははは、ゆっくりしてきなさい。」
こうして突然、休みの日のアルバイト兼気晴らしとして潮干狩りに行くことになったのだった。