第37話 対決
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少し離れた屋根の上。
立花くんが「面白いものが見れます」と言うので言われるがままついてきた。
善法寺くんと立花くんに付き添われて待っていると、歩いてきた土井先生が6年生の4人に突然襲われて。
何事かと立花くんに尋ねると、これは土井先生から頭巾をとれるかという遊びなのだとか…。
そんな穏やかな雰囲気には見えないんだけど…。
すると突然、土井先生が4人と距離を取り大声で話し出した。
その内容を聞いて立花くんがニヤリと私を見る。
「…今の、聞こえましたか?」
「…!!」
微かに、でもはっきりと聞こえた土井先生の気持ち。
嬉しくて涙が滲みそうになった。
「よかったですねぇ、たまみさん。」
善法寺くんが優しく声をかけてくれる。
「うん…でも、あの…これは一体…?」
遊びにしてはやっぱりおかしいと思って聞くと、立花くんが説明してくれた。
「あなたと土井先生が付き合っているという噂がありまして。」
「えっ」
昨夜の話を誰かが聞いていたのだろうか。
「あなたの元結が土井先生のものじゃないかって話があったんです。」
「元結?髪の?」
私は自分の髪を束ねている麻紐を触った。
「これは……髪を括るものがなくて困っていたときに土井先生に貰っただけで…どうしてそれが付き合っているということになるの?」
私の知らない文化的な風習があったのだろうか。
不思議そうにしていると、立花くんと善法寺くんが苦笑した。
「やっぱりそんなことだろうと思いました…ね、仙蔵?」
「ああ。まぁ、それでですね。ちょっとした勘違いではあるのですが諸々の噂もあって、文次郎が…土井先生はたるんでいるのではないかと怒りまして。」
「えっ」
「面白そうだから…いえ、これを機に土井先生と組み手をしてはどうかなと。」
「組み手!?」
「土井先生の頭巾を奪えるかどうか。」
「頭巾を…。」
「文次郎は土井先生がたるんでいるか確かめる目的で…、小平太と長次は土井先生と勝負するのが楽しみで。留三郎は…まぁ私怨で。私は高見の見物…いえ、伊作と私はあなたをここに連れ出して土井先生に本気を出していただこうかなと…。」
立花くんがフッと黒く笑い、善法寺くんが苦笑した。
「たまみさんも土井先生の気持ちが聞けてよかったじゃないですか。」
立花くんが涼しげな笑顔を向けてくるけど、そういう問題じゃなくて…!
抗議しようとしたとき、
「そういうことか。」
「「「!!」」」
土井先生の声がして、先程まで戦っていた場所を見るとそこは煙幕で覆われていた。
二人がしまったという表情をしたときには、私は土井先生の腕の中にいた。
「返してもらうよ。」
「土井先生っ!」
土井先生は私を抱えると、煙玉を投げて大きく跳び、その場を後にした。
土井先生は私の部屋の前まで来ると私を降ろした。
「たまみさん、大丈夫ですか?」
「はい。土井先生こそお怪我は…?」
「大丈夫です。何だか妙なことに巻き込まれましたね…。」
土井先生は苦笑いしたあと、ふと真顔になって周りを見渡し、私に耳打ちした。
「…今夜、部屋で待っていてくれますか。」
私は驚いて、言葉も出せずただ頷いた。
土井先生は微笑んで私の頭をぽんと撫でると、「ではまた後で。」と去っていった。
立花くんが「面白いものが見れます」と言うので言われるがままついてきた。
善法寺くんと立花くんに付き添われて待っていると、歩いてきた土井先生が6年生の4人に突然襲われて。
何事かと立花くんに尋ねると、これは土井先生から頭巾をとれるかという遊びなのだとか…。
そんな穏やかな雰囲気には見えないんだけど…。
すると突然、土井先生が4人と距離を取り大声で話し出した。
その内容を聞いて立花くんがニヤリと私を見る。
「…今の、聞こえましたか?」
「…!!」
微かに、でもはっきりと聞こえた土井先生の気持ち。
嬉しくて涙が滲みそうになった。
「よかったですねぇ、たまみさん。」
善法寺くんが優しく声をかけてくれる。
「うん…でも、あの…これは一体…?」
遊びにしてはやっぱりおかしいと思って聞くと、立花くんが説明してくれた。
「あなたと土井先生が付き合っているという噂がありまして。」
「えっ」
昨夜の話を誰かが聞いていたのだろうか。
「あなたの元結が土井先生のものじゃないかって話があったんです。」
「元結?髪の?」
私は自分の髪を束ねている麻紐を触った。
「これは……髪を括るものがなくて困っていたときに土井先生に貰っただけで…どうしてそれが付き合っているということになるの?」
私の知らない文化的な風習があったのだろうか。
不思議そうにしていると、立花くんと善法寺くんが苦笑した。
「やっぱりそんなことだろうと思いました…ね、仙蔵?」
「ああ。まぁ、それでですね。ちょっとした勘違いではあるのですが諸々の噂もあって、文次郎が…土井先生はたるんでいるのではないかと怒りまして。」
「えっ」
「面白そうだから…いえ、これを機に土井先生と組み手をしてはどうかなと。」
「組み手!?」
「土井先生の頭巾を奪えるかどうか。」
「頭巾を…。」
「文次郎は土井先生がたるんでいるか確かめる目的で…、小平太と長次は土井先生と勝負するのが楽しみで。留三郎は…まぁ私怨で。私は高見の見物…いえ、伊作と私はあなたをここに連れ出して土井先生に本気を出していただこうかなと…。」
立花くんがフッと黒く笑い、善法寺くんが苦笑した。
「たまみさんも土井先生の気持ちが聞けてよかったじゃないですか。」
立花くんが涼しげな笑顔を向けてくるけど、そういう問題じゃなくて…!
抗議しようとしたとき、
「そういうことか。」
「「「!!」」」
土井先生の声がして、先程まで戦っていた場所を見るとそこは煙幕で覆われていた。
二人がしまったという表情をしたときには、私は土井先生の腕の中にいた。
「返してもらうよ。」
「土井先生っ!」
土井先生は私を抱えると、煙玉を投げて大きく跳び、その場を後にした。
土井先生は私の部屋の前まで来ると私を降ろした。
「たまみさん、大丈夫ですか?」
「はい。土井先生こそお怪我は…?」
「大丈夫です。何だか妙なことに巻き込まれましたね…。」
土井先生は苦笑いしたあと、ふと真顔になって周りを見渡し、私に耳打ちした。
「…今夜、部屋で待っていてくれますか。」
私は驚いて、言葉も出せずただ頷いた。
土井先生は微笑んで私の頭をぽんと撫でると、「ではまた後で。」と去っていった。