第37話 対決
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会計委員会委員長こと、この俺、潮江文次郎は委員会活動が終わって一年は組の団蔵と歩いていた。
すると前方より斎藤タカ丸がやってきて、団蔵を見つけるとちょうどよかったとばかりに聞いてきた。
「ねぇ団蔵。土井先生とたまみさんって付き合ってるの?」
「えぇっ!?」
突然の質問に団蔵は驚いてポカンとした。
一体何を言い出すのかと黙って聞いていると。
「さっきたまみさんの髪を見たんだけどね、その髪紐…元結が土井先生と同じ麻紐だったんだよ。お揃いというか、同じやつなんじゃないかなぁアレ。」
「同じ髪紐…?」
団蔵は意味が分からないというように首を傾げた。
俺も何のことかと一瞬考えたが、すぐにハッとして眉間にシワを寄せた。
「土井先生の髪紐を、たまみさんが結んでいるということか?」
「そうだと思うんですよねぇ。あの傷み具合い、土井先生の髪と同じぐらい傷んでると思って覚えていて…。」
「…土井先生がたまみさんに渡したんじゃないのか。」
「うーん、でも女性にあんな使い古したものを渡すのかなぁって不思議で…。」
「………つまり、土井先生とたまみさんが同時に元結を解いて、結ぶときに相手の紐と間違えた、と…?」
それがどういうときを指しているのか。
先程、付き合っているのかと質問したのは、そういうことじゃないかと思って…ということか。
不思議そうにしている団蔵を見て更に思い出した。
そういえば前に一年は組の連中が、土井先生とたまみさんが一緒に風呂に入ってたまみさんがのぼせて…とか話していたな。
他にも、土井先生が庭でたまみさんの膝枕で昼寝を…とか食堂でイチャイチャ料理して…とかいう噂も聞いたことがある。
…たとえ土井先生といえど、忍術学園の教師ともあろう者が、あろうことか学園の中で忍者の三禁を破ってなんて破廉恥な…!!
「けしからぁーんっっ!!」
「えっ、…あれれ?」
斎藤タカ丸が俺の様子に「もしかして余計なことを言ってしまった?」というような顔をしたが、もう後の祭りだ。
俺はすぐに同室の仙蔵に事の次第を話した。
「ふむ…。土井先生もなかなかやるじゃないか。」
「感心するところじゃない!」
「しかし文次郎、土井先生には幸せになってもらいたいだろう。」
「そ…それはそうだが……。しかし二人で風呂にとか…膝枕で昼寝とか…そんな噂もある。俺が言うのも差し出がましいが、いくら何でも学園で…しかもそれを生徒に知られるようでは、たるんでおられるのではないか!?」
「ふーむ、その噂は私も聞いたことがあるな。」
「だろう?!…仙蔵、もし俺が道を違えるようなことがあればお前はどうする?」
「場合にもよるが、力ずくでも連れ戻す。」
「そうだ。土井先生についても同じだ…。人間誰でも踏み間違えることはある。もし万が一たるんでおられる節があるのなら、俺達の手で気づかせてさしあげるべきじゃないか!?」
「土井先生に限ってそんな心配は不要だと思うが…。…だが、面白いな。」
仙蔵はニヤリと笑い、他の六年生を集めた。
「なんだ仙蔵、急に呼び出して何かあったのか。」
「集まってもらったのは他でもない、土井先生のことなのだが。」
「土井先生がどうかしたのか?」
「どうやら土井先生とたまみさんが付き合っているらしい。」
仙蔵がそう言うと、伊作、留三郎、長次、小平太は驚いて顔を見合わせた。
小平太が頭の後ろで手を組み不思議そうに答える。
「よかったじゃないか。それで、なんで集まって…」
俺は憤然と立ち上がった。
「いいやよくない!忍者の三禁を忘れたのか!色々な噂も出ているし…」
「あー、聞いたことあるなぁ。」
「もそ…」
「確かに廊下から見えるところで膝枕で昼寝するのは…ねぇ。」
「………。」
「だろう?!こんなことは言いたくないが、忍術学園の教師として最近たるんでおられるのではないだろうか!」
「文次郎、そんなに怒らなくても…土井先生だって少しくらい…」
「伊作、そんな甘いことを言っていてはだめだ!ここは忍術学園でいつどんな敵が来るかもしれないんだぞ。一瞬の油断が命取りになる!」
すると仙蔵が俺の肩に手を置いて静かに言った。
「まぁ落ち着け文次郎。私にいい案がある。」
「いい案?」
「皆、久しぶりに土井先生と遊んでみようではないか。」
「遊ぶ…だと?」
「そうだ。土井先生の頭巾を奪えるか、勝負してみよう。」
「なに?」
「もし土井先生が文次郎の言うとおり鍛錬不足だったり油断しているなら、案外とれるかもしれないぞ。」
「…しかし、土井先生の頭巾を奪うなど至難の業では…。」
「なんだ自信がないのか文次郎。」
「そ、そうではなくて…!そもそもそんな勝負は受けないだろう。」
「そこはたまみさんに協力してもらおう。我らが頭巾を奪うのが先か、土井先生が彼女を取り戻すのが先か…。」
「人質にとるのか?」
「いや、うまく連れ出すだけでいいさ。…小平太、長次。お前達も久々に土井先生と手合わせしてみたいと思わないか?頭巾を奪えるかはさておき、実践形式で我らがどこまで成長したかみてもらいたいだろう?」
「土井先生と手合わせか…久しぶりだなぁ。」
「……もそ…」
「留三郎。たまみさんに対する土井先生の覚悟がどこまで本気か知りたくないか?」
「…どうして俺がそんなことを気に…」
「いやだってそれは」
「あー、いや、いい!そ、そうだな、確かに忍術学園の教師をしながら女性を隣に置くなら相応の覚悟と力が必要だとは思う!」
「そうだろう。そのあたり、この機に確かめてみようではないか。……伊作も手伝ってくれるな?」
「……仙蔵、面白がってるだけなんじゃ…」
「そんなことはない。皆の気持ちをとりまとめているだけだ。」
「それで、作戦は?」
「まずは……」
仙蔵の作戦を聞くと、結局その場の全員が面白そうだと頷いた。
そして早速準備に取り掛かった。
すると前方より斎藤タカ丸がやってきて、団蔵を見つけるとちょうどよかったとばかりに聞いてきた。
「ねぇ団蔵。土井先生とたまみさんって付き合ってるの?」
「えぇっ!?」
突然の質問に団蔵は驚いてポカンとした。
一体何を言い出すのかと黙って聞いていると。
「さっきたまみさんの髪を見たんだけどね、その髪紐…元結が土井先生と同じ麻紐だったんだよ。お揃いというか、同じやつなんじゃないかなぁアレ。」
「同じ髪紐…?」
団蔵は意味が分からないというように首を傾げた。
俺も何のことかと一瞬考えたが、すぐにハッとして眉間にシワを寄せた。
「土井先生の髪紐を、たまみさんが結んでいるということか?」
「そうだと思うんですよねぇ。あの傷み具合い、土井先生の髪と同じぐらい傷んでると思って覚えていて…。」
「…土井先生がたまみさんに渡したんじゃないのか。」
「うーん、でも女性にあんな使い古したものを渡すのかなぁって不思議で…。」
「………つまり、土井先生とたまみさんが同時に元結を解いて、結ぶときに相手の紐と間違えた、と…?」
それがどういうときを指しているのか。
先程、付き合っているのかと質問したのは、そういうことじゃないかと思って…ということか。
不思議そうにしている団蔵を見て更に思い出した。
そういえば前に一年は組の連中が、土井先生とたまみさんが一緒に風呂に入ってたまみさんがのぼせて…とか話していたな。
他にも、土井先生が庭でたまみさんの膝枕で昼寝を…とか食堂でイチャイチャ料理して…とかいう噂も聞いたことがある。
…たとえ土井先生といえど、忍術学園の教師ともあろう者が、あろうことか学園の中で忍者の三禁を破ってなんて破廉恥な…!!
「けしからぁーんっっ!!」
「えっ、…あれれ?」
斎藤タカ丸が俺の様子に「もしかして余計なことを言ってしまった?」というような顔をしたが、もう後の祭りだ。
俺はすぐに同室の仙蔵に事の次第を話した。
「ふむ…。土井先生もなかなかやるじゃないか。」
「感心するところじゃない!」
「しかし文次郎、土井先生には幸せになってもらいたいだろう。」
「そ…それはそうだが……。しかし二人で風呂にとか…膝枕で昼寝とか…そんな噂もある。俺が言うのも差し出がましいが、いくら何でも学園で…しかもそれを生徒に知られるようでは、たるんでおられるのではないか!?」
「ふーむ、その噂は私も聞いたことがあるな。」
「だろう?!…仙蔵、もし俺が道を違えるようなことがあればお前はどうする?」
「場合にもよるが、力ずくでも連れ戻す。」
「そうだ。土井先生についても同じだ…。人間誰でも踏み間違えることはある。もし万が一たるんでおられる節があるのなら、俺達の手で気づかせてさしあげるべきじゃないか!?」
「土井先生に限ってそんな心配は不要だと思うが…。…だが、面白いな。」
仙蔵はニヤリと笑い、他の六年生を集めた。
「なんだ仙蔵、急に呼び出して何かあったのか。」
「集まってもらったのは他でもない、土井先生のことなのだが。」
「土井先生がどうかしたのか?」
「どうやら土井先生とたまみさんが付き合っているらしい。」
仙蔵がそう言うと、伊作、留三郎、長次、小平太は驚いて顔を見合わせた。
小平太が頭の後ろで手を組み不思議そうに答える。
「よかったじゃないか。それで、なんで集まって…」
俺は憤然と立ち上がった。
「いいやよくない!忍者の三禁を忘れたのか!色々な噂も出ているし…」
「あー、聞いたことあるなぁ。」
「もそ…」
「確かに廊下から見えるところで膝枕で昼寝するのは…ねぇ。」
「………。」
「だろう?!こんなことは言いたくないが、忍術学園の教師として最近たるんでおられるのではないだろうか!」
「文次郎、そんなに怒らなくても…土井先生だって少しくらい…」
「伊作、そんな甘いことを言っていてはだめだ!ここは忍術学園でいつどんな敵が来るかもしれないんだぞ。一瞬の油断が命取りになる!」
すると仙蔵が俺の肩に手を置いて静かに言った。
「まぁ落ち着け文次郎。私にいい案がある。」
「いい案?」
「皆、久しぶりに土井先生と遊んでみようではないか。」
「遊ぶ…だと?」
「そうだ。土井先生の頭巾を奪えるか、勝負してみよう。」
「なに?」
「もし土井先生が文次郎の言うとおり鍛錬不足だったり油断しているなら、案外とれるかもしれないぞ。」
「…しかし、土井先生の頭巾を奪うなど至難の業では…。」
「なんだ自信がないのか文次郎。」
「そ、そうではなくて…!そもそもそんな勝負は受けないだろう。」
「そこはたまみさんに協力してもらおう。我らが頭巾を奪うのが先か、土井先生が彼女を取り戻すのが先か…。」
「人質にとるのか?」
「いや、うまく連れ出すだけでいいさ。…小平太、長次。お前達も久々に土井先生と手合わせしてみたいと思わないか?頭巾を奪えるかはさておき、実践形式で我らがどこまで成長したかみてもらいたいだろう?」
「土井先生と手合わせか…久しぶりだなぁ。」
「……もそ…」
「留三郎。たまみさんに対する土井先生の覚悟がどこまで本気か知りたくないか?」
「…どうして俺がそんなことを気に…」
「いやだってそれは」
「あー、いや、いい!そ、そうだな、確かに忍術学園の教師をしながら女性を隣に置くなら相応の覚悟と力が必要だとは思う!」
「そうだろう。そのあたり、この機に確かめてみようではないか。……伊作も手伝ってくれるな?」
「……仙蔵、面白がってるだけなんじゃ…」
「そんなことはない。皆の気持ちをとりまとめているだけだ。」
「それで、作戦は?」
「まずは……」
仙蔵の作戦を聞くと、結局その場の全員が面白そうだと頷いた。
そして早速準備に取り掛かった。