(おまけ)

「留三朗～！」

「どうした伊作？何かあったのか？」

「それが、さっき洗濯してたらかくかくしかじかで…」

「物干しが倒れてきたのか。まぁ、大きな怪我がなくてよかったな。」

「それがどうやら土井先生を怒らせちゃったみたいで…」

「土井先生を？」

「そうなんだ。うーん……新しく来た一年は組の補佐の女性、優しい感じの人だったんだけど…」

「ああ、用具委員会のしんべヱと喜三太も優しいと話していたな。」

「もしかすると土井先生……」

「？」

「…いや、なんでもない。」

憶測でするような話でもない。
…それにしても、土井先生の洗濯物を干しているときの彼女の嬉しそうな笑顔。
あれも無意識なのかなぁ…。
これはもしかするともしかするかもしれない…と思ったが、それは心のなかにもう少ししまっておくことにした。