めんどくさいくらい、好き
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第10班での任務。いつも通り、雑用のような任務のような内容を軽く(いやかなり疲れたけど)こなして、私はシカマルとふたりで木ノ葉の並木道を歩いていた。
いつもと変わらない帰り道――のはずだったけど、今日の私はちょっとだけ、不機嫌だ。
「ねぇ、最近さ」
「ん?」
「シカマル、なんか冷たくない?」
「……はあ?」
彼は眉をひそめて、私を見る。
「別に普通だけど?」
「普通って言うけどさ、前はもっといろいろ喋ってくれたじゃん。からかったり、無駄にため息ついたり……なんか最近、避けられてる感じするんだけど」
「気のせいだろ」
バッサリと切られたその言葉に、喉の奥がつかえたようになって、私は口をつぐんだ。
歩きながら、彼の横顔を盗み見ても、シカマルは相変わらず無表情で。
「……」
「……」
沈黙が落ちる。
風が吹いて、木々の間を木の葉が舞った。どこかでカラスが鳴いてる。いつもと同じ木ノ葉の夕暮れ。だけど私の胸の中だけは、ざわざわしていた。
たまらなくなって、私は立ち止まった。
「私、何かした? シカマルに嫌われるようなこと……した?」
その言葉には、無意識のうちに積もっていた不安や戸惑いが滲んでいた。
彼がピタリと足を止めて、私を見た。その顔はいつものように面倒くさそうで、でもどこか――困っているようだった。
「……あのな」
「うん」
「お前って、たまにバカだよな」
「な、なにそれ……!」
笑うつもりで言ったわけじゃないことは、彼の真剣な表情を見ればすぐにわかった。
「避けてるわけじゃなくて、いろいろあんだよ」
「いろいろって、なに?」
私が少し責めるような口調で問いただすと、シカマルは頭をかいて、空を見上げた。
「……ほんっと、めんどくせぇ」
そう言った次の瞬間、彼は唐突にこちらを振り返って、少しだけ大きな声で言った。
「…きだからだよ」
その声は、確かに夕暮れの空に響いた。
「……え?」
「だから! 俺はお前が好きだっつってんの! だから見れねぇの! それ以上言わせんな、めんどくせぇ!」
「……っ!」
頭が真っ白になった。
「任務で一緒にいるときとか、無意識に目で追っちまうし、ケガしてたら気になるし、他のやつと喋ってるとなんかイラッとするし……。そういうの、全部バレたら恥ずかしいだろ」
「……」
「でもお前が“避けてる”とか“嫌われた?”とか言うから、……あ〜〜〜もう! タイミング見て言うつもりだったのによ」
「……」
「気付け、バカ」
最後の言葉は、照れ隠しみたいだった。
私は何も言えなくて、ただぽかんとしてしまって。そんな私を見て、シカマルはぷいっと顔を背けた。
「……返事は?」
「え?」
「“好き”って言われたんだぞ、……なんか言えよ」
「……私も好きです」
素直に口に出たのは、シカマルが私以上に照れていたからで。
その瞬間、シカマルの耳が真っ赤になった。
「……バカ」
「ふふ」
「明日からどんな顔したらいいんだよ、まったく……!」
そう言いながらも、私の隣を歩くシカマルの足取りは、なんだかちょっと軽そうだった。
そうか、そうか。そう言うことだったのか。
こうして私たちの関係は、「仲間」から、ちょっぴりだけ進んだ。
それでもたぶん、明日もシカマルは「めんどくせぇ」って言う。
でもその「めんどくせぇ」が、誰よりもまっすぐで、やさしいことを――
私はもう、知っている。
いつもと変わらない帰り道――のはずだったけど、今日の私はちょっとだけ、不機嫌だ。
「ねぇ、最近さ」
「ん?」
「シカマル、なんか冷たくない?」
「……はあ?」
彼は眉をひそめて、私を見る。
「別に普通だけど?」
「普通って言うけどさ、前はもっといろいろ喋ってくれたじゃん。からかったり、無駄にため息ついたり……なんか最近、避けられてる感じするんだけど」
「気のせいだろ」
バッサリと切られたその言葉に、喉の奥がつかえたようになって、私は口をつぐんだ。
歩きながら、彼の横顔を盗み見ても、シカマルは相変わらず無表情で。
「……」
「……」
沈黙が落ちる。
風が吹いて、木々の間を木の葉が舞った。どこかでカラスが鳴いてる。いつもと同じ木ノ葉の夕暮れ。だけど私の胸の中だけは、ざわざわしていた。
たまらなくなって、私は立ち止まった。
「私、何かした? シカマルに嫌われるようなこと……した?」
その言葉には、無意識のうちに積もっていた不安や戸惑いが滲んでいた。
彼がピタリと足を止めて、私を見た。その顔はいつものように面倒くさそうで、でもどこか――困っているようだった。
「……あのな」
「うん」
「お前って、たまにバカだよな」
「な、なにそれ……!」
笑うつもりで言ったわけじゃないことは、彼の真剣な表情を見ればすぐにわかった。
「避けてるわけじゃなくて、いろいろあんだよ」
「いろいろって、なに?」
私が少し責めるような口調で問いただすと、シカマルは頭をかいて、空を見上げた。
「……ほんっと、めんどくせぇ」
そう言った次の瞬間、彼は唐突にこちらを振り返って、少しだけ大きな声で言った。
「…きだからだよ」
その声は、確かに夕暮れの空に響いた。
「……え?」
「だから! 俺はお前が好きだっつってんの! だから見れねぇの! それ以上言わせんな、めんどくせぇ!」
「……っ!」
頭が真っ白になった。
「任務で一緒にいるときとか、無意識に目で追っちまうし、ケガしてたら気になるし、他のやつと喋ってるとなんかイラッとするし……。そういうの、全部バレたら恥ずかしいだろ」
「……」
「でもお前が“避けてる”とか“嫌われた?”とか言うから、……あ〜〜〜もう! タイミング見て言うつもりだったのによ」
「……」
「気付け、バカ」
最後の言葉は、照れ隠しみたいだった。
私は何も言えなくて、ただぽかんとしてしまって。そんな私を見て、シカマルはぷいっと顔を背けた。
「……返事は?」
「え?」
「“好き”って言われたんだぞ、……なんか言えよ」
「……私も好きです」
素直に口に出たのは、シカマルが私以上に照れていたからで。
その瞬間、シカマルの耳が真っ赤になった。
「……バカ」
「ふふ」
「明日からどんな顔したらいいんだよ、まったく……!」
そう言いながらも、私の隣を歩くシカマルの足取りは、なんだかちょっと軽そうだった。
そうか、そうか。そう言うことだったのか。
こうして私たちの関係は、「仲間」から、ちょっぴりだけ進んだ。
それでもたぶん、明日もシカマルは「めんどくせぇ」って言う。
でもその「めんどくせぇ」が、誰よりもまっすぐで、やさしいことを――
私はもう、知っている。
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