第148幕
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「三番隊もフロアに到着したようです」
「うむ。一番隊も行くぞ」
ついに一番隊率いる俺たちが攘夷浪士がいる所へ斬り込む時がやってきた。
依然として近藤の鼻から垂れているものは変わらず。
「ど、どうするんですか!!」
「どうするもこうするもねぇだろ!リヴァイアサンどころかバハムートまで出てきちまったんだ。隠しきれねぇ!」
「そ、それじゃ……」
「いや……手はある!」
これまでか。と思った矢先、とある案が浮かんで即座に総悟の方へと顔を向ける。隊士たちの士気に関わるというのであれば、その隊士たちを近藤から離せばいい。
「そ、総悟!」
「なんですかい?」
「お前は一番隊を引き連れて非常階段のほうから行け」
「え?」
「俺はダブルドラゴン……じゃねぇ、近藤さんと朔夜を連れて正面階段から攻める」
「ええ!?僕もですか!?」
「3人で大丈夫なんですか?てか、なんで朔夜も」
「敵を撹乱するためだ。朔夜はその……海に頼まれてんだよ。実践にまだ慣れてねぇから教えてやってくれってよ」
「実践ねぇ。何度も連れていってるから大丈夫だと思うんすけどね。海さんは過保護過ぎて困りやすぜ」
「そ、そうだな。後で言っておく」
総悟は1番隊を連れて非常階段へと行き、この場に残ったのは俺と近藤と朔夜の3人。朔夜から何やらキツい眼差しを向けられている気がするが。
「ここは俺とお前で何とかするしかねぇ!手を貸せ、朔夜」
「そんなの嫌ですよ!土方さんがはっきり言ってあげないのが悪いんじゃないですか!」
「うるせぇ!てめぇは黙ってついてくればいいんだよ!!」
階段を上がっていく近藤の後ろで朔夜と口喧嘩をしながら鼻くそをどうするかひたすら考える。
隊士たちは何とかなったが、問題はこれからである。敵の攘夷浪士共に近藤の鼻くそを見られでもしたらバカにされる。
敵に笑われるなんて屈辱を近藤にさせるわけにはいかない。
「トシ、あれを見ろ。敵が巡回してやがる。見つかれば瞬く間に敵に知らされ奇襲は失敗に終わる」
「ああ、そうだな」
「ぶっふ……」
「ん?どうした朔夜」
「いえ……なんでも……ない、です」
近藤の鼻から垂れる鼻くそを見て吹き出す朔夜。笑いを必死に堪えている姿を見た近藤が訝しげな顔で朔夜を見つめる。
「(おい!笑ってんじゃねぇ!!)」
「(だって……こんな間近でみたら……ぶふっ)」
真面目にやれと朔夜の頭をひっぱたく。もうここは悩んでいる暇はない。あれを早く何とかしなくては。
そう思って近藤の鼻くそを手で取ろうとしたのだが、それをあえなく失敗に終わった。
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