第172幕
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「いらっしゃいませ!」
「あっ、来たみたいよ!あとはよろしくね」
そそくさとその場を離れていく店員たちを見送り、銀時はめんどくさそうにフロントへと向かう。
相手は女に飢えたケダモノ。少し脅せば溜まったツケを払うだろう。そう思っていた。
「いつもの監獄プレイで頼む」
フロントにはいかにも看守、といった風貌の男が立っていた。プレイをする前からその役の服を着るだなんて凄い気合いの入れよう。今度、海が泊まりに来た時にでもやってみようか。
「(海が囚人か……言うことを聞かない子にお仕置セッ……とかもいいな)」
囚人役と看守という上下関係をハッキリさせるために海に懇願させる……いや、それじゃ温い。気持ちよくなりたいならエッチな言葉でお強請りさせてみるとか。
プレイ一つでこんなにも盛り上がるとは。何ともけしからん。
銀時は思い浮かべてしまった監獄プレイを頭の中から吹き飛ばす。海とのプレイを妄想するよりも、今は依頼を完遂することが先だ。
看守姿の男の背後へと歩み寄り、ツケを回収すべく銀時は声をかけた。
「お客様、看守の格好でご来店くださるとは感激の極みでございます。しかし誠に申し上げにくいのですが、今夜のコースは……お客様が囚人、私が看守です」
誰が好き好んでこんなむさい男と監獄プレイをしなくてはならないのか。ため息をつきたくなるのを抑えながら、男の肩に手を置いて引き止めた。
「その汚い手をどけろ。懲罰房にぶち込まれたいか?」
「監獄ごっこを続けたいなら払うもん払いな。じゃなきゃあんたがブタ箱行きだ」
ここで抗おうものならとっ捕まえて真選組に……海へと引き渡せばいい。そうすれば何もかも丸く収まる。それに海に会う理由にもなるはずだ。
「貴様ら囚人が自由でいられるのは俺に許してもらっているからだ。その手をどけろ。俺が笑っているうちにな」
「どうやらあんたにゃブタ箱よりお似合いのところがありそうだな」
「これが最後だ。その手をどけろ。ぶち込まれてから後悔しても遅いぞ」
肩に乗っかっている銀時の手を掴みながらこちらへと振り返る男。掴まれた手に力が込められ、銀時も掴んでいる左手に力を込めた。
「フン!面白ェ。一体どこにぶち込むってんだ?やれるもんならやってみろ!この変態獄長が!!」
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