第71幕
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詮議は長谷川 泰三を有罪として終わった。
罰として泣かせた妻を今すぐ追いかけるようにと残し。
『まったく……どうなる事かと思った』
「悪いな、海。巻き込んじゃってよ」
『そんな困るほどでは無かったから大丈夫。相手がアホだったからよかったものの、あれがもっと頭のキレるやつだったら終わってた』
詮議も終わり、万事屋へと帰る道すがら二人並んで今日の日を思い返す。
銀時の覗き見の件が出た時は正直焦りはした。破牙の言う通り銀時と自分は恋人関係にある上で調書を取ったのだ。犯罪隠蔽をする為にあえて海が調書を取ったのではないかと追求されていたら何も言い返せなかっただろう。
いくら銀時が海に取り調べをされたと言ったとしても、それは相手に餌を与えるだけのものになってしまう。
破牙は少し抜けていた。そのおかげて助かったとも言える。
「今日の海はかっこよかったわ」
『そりゃどうも。普段と変わらずにいただけだが』
「そ?いつもは可愛さがあるけど、今日は仕事のできるやつって感じでカッコ良かったけど」
『可愛さなんてない。それになんだその言い方。こちとらいつも仕事してんだよ』
今日だけ仕事をしたわけではない。毎日こういうことをしているのだ。検事を相手にしたのは初めてだけど。
「ですよねー。海は仕事馬鹿だから」
『バカにしてんのかお前』
「いーえ。褒めてんの」
それのどこが褒めているに入るのか誰か詳しく教えて欲しいものだ。
『あっそ』
「うん。惚れ直した」
『ふうん…………ん?』
惚れ直した?
「今日は疲れたな。帰ってなんか美味いもんでも食おうぜ」
スタスタ歩いていく銀時の背をじっと見つめる。
「あ?どうした?海──って、お前顔真っ赤だけど。なに?どしたの」
『な、んでもない』
「そ?」
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