第64幕
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「友達っていうか、もう俺としては弟みたいな。まあ、そういう感じかな」
実の姉を前にして言うことがそれかと頭を抱えた海の横で、ミツバは依然として嬉しそうに微笑んでいる。冷や冷やしている海と総悟とは裏腹に楽しんでいるのだ。
そんなミツバが銀時を見てポツリと呟く。
「坂田銀時、さん」
「姉上?」
『ミツバさん?』
目を見開いて驚いた顔をしたのち、ミツバは何処かホッとした顔をしていた。
「そう……貴方が」
「どうしたんですか?姉上」
「ううん。なんでもないの」
何度か頷くミツバに総悟と共に首を傾げる。銀時の方にも目を向けたが、そっちも意味が分からず不思議そうにしていた。
「まぁ、またこの子は年上の方と……。そーちゃん、あなた昔から年上ばかりに囲まれて」
「大丈夫です。頭はずっと中二の夏の人なんで。それに最近、年下の隊士が入ってきたんです」
「あら、そうなの?」
「はい。海さんの弟さんです」
「海くんも弟がいたの?」
『俺も最近知ったんだよ』
「そう。きっと海くんに似て可愛い子なのね」
『可愛いかは分からないけど……』
朔夜のことで話し込んでいる間、総悟はじっとミツバのことを眺めていた。
久しぶりに会う姉の姿を目に焼きつけるように。それは何故かもう会えなくなるのを寂しく思っている顔にも見える。
「あっ、姉上。僕、飲み物持ってきますよ」
ミツバのコップの中身が空になったことに気づいた総悟がコップを手にして立ち上がる。
『総悟、俺が持ってくるから座ってろ』
「えっ、いいんですか?」
『ん。銀時は?なにか飲むか?』
「いちご牛乳!」
『そんなのドリンクバーにあるのかよ』
「ホットドリンクにいちごラテってのがあんだよ。それに氷入れて」
『はいはい』
来てもらった手前、頼まれたら断れない。
パフェを三つも食べた上でまだ甘いものを胃に入れようというのか。見ているこちらが胃もたれしそうだ。
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