第48幕(微裏)
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
取引相手とはいえ、船の中に入ることは許されていなかったため高杉は侵入者となる。一応周り注意してみたが、天人が自分の存在に気づいた気配は全くない。
海を探すついでにヤツらの商売でも盗み見ていこうと部屋を覗いた。頑丈な扉には長方形の窓があり、そこから中が見える。長い廊下にあるいくつもの部屋の中には人間や天人が一人ずつ監禁されていた。
皆、身を守るように抱きしめて震えていて高杉を見た途端、頭を抱えて何か叫んでいた。
女子供ばかりを集めていると噂に聞いていたが、どうやら本当の事だったらしい。
「薄気味悪ィもんだな」
どこの部屋を見ても天人に弄ばれている女たちだらけだった。中にはまだ幼い女児が図体のデカい天人に組み敷かれて泣き叫んでいる。悲鳴なんてものは聞き慣れているが、子供の声は耳を塞ぎたくなるほど聞くに堪えない。
そんなものばかり見ていれば自然と歩く速度も早まる。もし、ここにいる新しい玩具というのが自分のよく知る人物だったら。そいつが天人共に組み敷かれていたとしたら。
「ここ潰すか」
自分のモノに手を出した落とし前はしっかりとつけてもらうとしよう。
暫く船の中を歩いた所で、唯一扉が少しばかり開いているところを見つけた。そこから聞こえてくるのは情事をしているような艶めかしい声。
"んっ……あっ……"
また子供かなんかを相手している物好きだろう。扉を冷たい目で見つつ背を向け別の通路へと行こうとした時。聞き慣れた声が耳に届く。
"やめろ……!離せ!んあっ……"
ピタリと足を止めて声のした方へと振り返る。それは若干開いている扉から漏れている声。煙を吐きながら扉へと近づいていく。徐々に聞こえてくる嬌声に眉間のシワが深くなっていった。
その声が自分のよく知る者の声だと気づいた時、怒りで狂いそうだった。
静かに部屋の中へと入り扉を閉める。部屋に入った部外者にはまだ天人は気づいていない。組み敷かれている男も天人から必死に逃げようとしてるのか周りの気配に気づいていない様子。普段ならすぐに気づくような奴が、自分の存在に気づかないのだ。それ程、天人に意識を持っていかれている証拠。
ぺたりと一歩近づく。
「ん?おい、今は俺の時間だって言っただろうが。もう少しでこいつの中にぶち込むんだからよ。俺が終わったらあとはお前らで輪姦せよ」
『ふっざけんじゃねぇ!離せ!』
「あ?てめぇ、こんな濡らして離せだ?こんなぐちょぐちょにしといてそれはねぇだろがよ」
『んあっ!?……やっ……んっ……』
「おい」
「だから、俺の後にしろって言ってんだろが!……あ?誰だお前」
「誰のモン触ってやがんだ」
息を切らして喘ぐ海がこちらを見る。涙目で高杉を凝視していた。海を組み敷いていた天人が高杉へと近づく。
「誰だてめぇ……」
「名乗る程のもんじゃねェよ」
刀を抜き取り天人の腹部めがけて横に振る。血を吐きながら倒れ、ビクビクと震える天人を冷たく見下ろして刀についた血を振り払い鞘へと戻す。それから床に寝かされている海へと顔を向けた。
「よォ、これまたすげぇ格好だなおい」
『晋助?なんでここに……』
「ここのヤツらと取引しててな。たまたまうちのもんがてめぇによく似たやつが最近入ったと聞いたらしくてな。気になって見に来たらこれだ」
両手足を拘束されて身動きが取れない状態。無理矢理服を破いたのだろう。シャツのボタンが辺りに弾き飛んでいた。もう挿入間際というタイミングだったのだろう。ズボンを脱がされて露になっている海の下半身。
「こりゃ目のやり場に困るもんだなァ」
.