第47幕
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「万事屋、海の事を頼む」
近藤は深く頭を下げたが、銀時はそんな礼は要らないと手を払った。
「それより海を連れ戻したあとのことだ。無事に助けられたとしても西ノ宮が自由に動けるんじゃまた狙われる」
ここへ西ノ宮がきたらタコ殴りにするつもりだが、そんな事をすれば銀時が捕まりかねない。そうなってしまえば海を守ることが出来なくなってしまう。
「西ノ宮が誘拐事件に関わっているという証拠は全て上に報告済みだ。海が連れ去られたことも」
銀時が家に引きこもっていた間に近藤たちは西ノ宮を拘束していた。それでも相手は素知らぬ顔で居たらしい。将軍からの問いに対してもヘラヘラとした態度だったと。
「どうやら西ノ宮は後ろ盾を失ったみたいだ」
「誰一人としてあの男を擁護するやつは出てこなかったからな」
そのおかげで西ノ宮を牢屋へと入れることが出来た。散々誰かを呼ぶようにと叫んでいたらしいが、その人物が西ノ宮を助けることはなく捨てた。
西ノ宮を助ければ、人身売買に関わっていたことになる。そうなれば将軍からの罰は逃れられないだろう。皆、保身に走ったというわけだ。
「それよりどうやって探すつもりなんだ?相手は自由にそこら辺を行き来してるような天人だぞ?」
「その手に強い奴がいるから問題はねえ。そっちはそっちで早く終わらせてくれ」
「ああ……わかった」
「……必ず連れて帰ってこいよ、万事屋」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってんだよ」
必ず助け出す。海が守ってくれたように今度は銀時が海を助ける番だ。
それに言い逃げはずるい。そもそもいつから海は自分に好意を寄せていたんだ。そんな節どこにも無かったのに。
「(初めての告白が愛してるだなんて……ド直球すぎんだろ)」
海の事だから好きとか大好きって言うと思ってた。それがまさか愛してるなんて。
一方的に伝えて居なくなるなんて許さない。自分の気持ちだって聞いて欲しい。
「(海、)」
助けに行くから待っていて。その時に想いを告げるから。
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