第51幕
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朝ごはんを済ませてから部屋の掃除をし、洗濯物を干して一息着いたところで銀時に声を掛けた。
『銀、俺買い物行くけどどうする?』
「一緒に行く」
『仕事は?お前が居ない間に誰か来たら困るだろ』
「こいつらいるから大丈夫じゃねぇ?」
「えー、私も行きたいネ」
「なら僕が留守番してますよ」
『新八一人で大丈夫か?』
「大丈夫ですよ。もうお客さんの対応は慣れましたから」
もし手に負えないようであれば、海達が帰ってくるのを待っていると言った新八に銀時がため息をつきながら椅子にどかりと座った。
「わーったよ。そんなに心配なら俺も残るっての」
「え、いいですよ銀さん!僕だけで大丈夫ですから」
「こないだみたいにヅラのペットみてぇのが来たらどうすんだ?お前対応出来んのか?」
「じ、自信ないです」
「だろ?だから残るって言ってやってんの。銀さんやさしー」
ふいっと海から顔を逸らして唇を尖らせる。どう見ても拗ねてます、というのが丸わかりで、新八は戸惑いがちに海に視線を寄越した。
『銀』
「なんだよ」
『お土産、何がいい?』
「……土産よりお前がちゃんと帰ってくる方がいい」
自分の椅子に座っている銀時へと近づいて膝に手を当て中腰で顔を覗く。子供のように拗ねている銀時がぼそりと呟いたのを聞いて海は思考が止まった。
『ほんと過保護』
「あ?なんだよ、悪いかよ」
『いや?別に』
「ちゃんと帰ってこいよ。寄り道なんかすんじゃねぇぞ」
『おう。真っ直ぐ帰ってくるよ、ここに』
「気をつけてな」
頬へと伸びる手。近づいてくる銀時の顔。自分も銀時の顔へと頭を寄せようと動いた時にそれが目に入った。
じいっとこちらを見ている目。片方は顔を赤くし、もう片方はニヤニヤと笑っている。
「「………………」」
『……ぎ、銀時!!』
「あ?」
『み、見てるから!』
「お、お前ら見てんじゃねぇよ!!」
「ラブラブネ。チューしようとしてたヨ。チュー!」
「ちょ、神楽ちゃん!」
新八たちのことを忘れて自分たちの世界に入り込んでしまったのを反省しつつ、買い物に行く準備をした。
『新八、留守番よろしくな』
「えっ、あ、はい!」
まだ顔を赤くしている新八に声をかけ、銀時で遊んでいる神楽にも声をかける。にまにまと気持ち悪い笑みを浮かべながら銀時を振り返る神楽に銀時は面倒くさそうな顔をしながら手を払った。
「早く行ってこい。遅くなるんじゃねーぞ」
『ん、行ってきます』
「行ってらっしゃい」
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