第13幕
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「神楽、お前新八呼んでこい」
「ぎ、銀ちゃん……?」
「呼んでこい」
「わ、わかった」
土方と総悟が黙り込んでいる間に神楽に使いを頼む。ここから逃げ出すようにして神楽は定春を連れて出ていった。
「お前たちは帰れ」
「話してくれないんですかい」
「俺が勝手に話せるような内容じゃない」
「そうですか……土方さん。行きやしょう」
「総悟てめぇ!」
「自分たちで聞きやす。旦那に聞きに来たのが間違いでした」
キッと銀時を睨む総悟。あぁ、あれは完全に怒ってるなぁなんて思いながらその目を受け止める。土方も何か言いたげだったが、これ以上俺が何も言わないのを悟ると、総悟の後に続いて事務所から出ていった。
「……ったく、何を隠してんだか」
突然のことに驚いたが、ここ最近の子供らのしつこさの意味がわかった。
「……そういうことかよ。確かにそれは気になるだろうな」
何度も何度も聞いた言葉を思い出す。
新八と神楽、そして海の三人で何かを隠している。
そしてそれが今日、真選組のおかげでわかったということだ。
なんとも情けない話ではないか。
怪我を負っていたのに気づいてやれなかったとは。怪我をするなよと言った海が怪我をして帰るなど。どうしてそれを自分に言わなかったのか。
ふつふつと燃える苛立ちをどこかにぶつけたくて仕方ない。思わず振り上げた足がソファに間に設置されているテーブルへと落ちた。
物凄い音を立てて真っ二つになるテーブル。それでも怒りが収まらず、手持ちぶさたになった手をソファへと叩きつけた。
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