第9幕
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「海!!!!」
『……なんだよ』
がばりと起き上がる。荒い息の中で聞こえた声にハッとなってそちらへと顔を向ける。
訝しげな顔でこちらをみる海と目が合う。その姿は先程見た海とは全く違う。どこにも怪我をしていないし、あの時のように鉢巻をしていない。
濃紺の着流しに身を包んだ海が静かにそこで正座していた。
「海……」
『だからなんだっつの。お前魘されてたぞ?嫌な夢でもみたか?』
そう言って俺の頭を撫でる海にホッと胸を撫で下ろす。あれが全て夢だったのかと。海はもう手の届く場所にいるんだと。酷く安心した。
「なんでお前がここにいるん……痛っ」
『はぁ……。桂に呼ばれたんだよ。全く、テロリストが堂々と真選組屯所に侵入してくるなんて笑える話だろ』
「ヅラが……?」
『銀時が怪我したっていうから見に来てやったんだよ。誰にやられたんだ、それ』
海が指差す場所を見ると、包帯が何重にも巻かれていた。その怪我はなんだ?と海に問われた時、新八と神楽が連れ去られたの思い出した。
「あいつらが!」
助けに行こうと体を動かすが、すぐに床に伏せる。
「無理はせぬほうがいい。左腕は使えぬうえ、肋骨も何本かいっているそうだ」
いつの間にか海の隣に座っているヅラが御丁寧に俺の状況を説明する。
海に手を借りて布団の中へと戻されるが今はそれどころではない。俺を寝かせようとする手をやんわりと拒否して起き上がった。
早く2人を助けねば。それだけしか頭になかった。
『今、人の話を聞いてたか?そんな体でどこ行くんだよ』
「神楽と新八が連れ去られてんだよ。助けに行かねぇと」
『なんであの二人が……』
「というか、なんでお前らがここにいるんだよ。というかなんで俺がお前らに助けられてんだよ」
「というかお前はこれは知ってるか?」
『というかなんでお前そんな状態で座ってられんだよ』
というか合戦開始。
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