第28幕
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「ぶ」
『どうした?』
「ンググググ」
『うん?どうしたんだ?』
唸り出す赤ん坊に首を傾げる海。
桂のおかげで追ってからなんとか逃げ切った海と銀時。桂から先程の攘夷浪士の情報を銀時たちはもらっていた。
一つ一つ分かっていく事情。
どうやらこの赤ん坊は、江戸の中でよく目立っているビルのご子息。そんなお偉いさんの子供が何故、万事屋の元へと捨てられていたのか。
『……お前も……俺と同じだな』
「ばぶ?」
『でも、まだお前のお母さんは探してるかもしれねぇからな。ちゃんと届けてやるまでは守ってやるよ』
「ばーぶー」
「海」
銀時が頭上から名前を呼ぶ。
赤ん坊へと手を伸ばす銀時。銀時に赤ん坊を渡し、背にしていた木の壁を乗り越える。
「海、お前ずっと赤ん坊の面倒を見ていたのか?」
『あぁ。銀時じゃ不安だろ?』
「確かにな。お前の方が赤ん坊も安心だろう。なんせお前は母親のようなやさsぐふッ!」
『悪い。足が滑った』
桂の股間へと右足がクリーンヒット。
股間を押さえて悶える桂を後目に、橋田屋の巨大ビルへと顔を向ける。
『どうせ行くんだろ?』
「こいつの母親に届けんだろ?」
『まぁな』
じっとビルを見つめる海の頭を撫でる銀時。それをうざったそうに振り払い、銀時に抱かれている赤ん坊へと手を伸ばす。赤ん坊も海へと手を伸ばして必死に掴もうとしている。
「……母親よりもお前に懐いてる気がすんのは俺だけか?」
『んなことねぇだろ。ほら、早く行くぞ』
「はいはい。仰せのままに」
ビルへと向かう海。
その腕に抱かれている赤ん坊もじっと海を見つめて……漏らした。
『……ぎ、銀時ィィィ!!』
「うお!?こいつ漏らしやがった!海の腕の中で漏らしやがった!」
ビルに行くよりも先にオムツ替えが先。
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