第26幕
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栗子達が最後に選んだアトラクションは観覧車。2人が観覧車に乗り込んだのを見た総悟が松平に「あれはちゅーするつもりでさァ!」と言ったことにより、松平達が本気を出し始めた。
『……もう認めてやりゃあいいのになぁ』
「はっ、愛なんて幻想だと思ってたんだがな。俺も悪くねぇなんて思っちまったよ」
『土方らしくない発言だな』
「うるせぇ。お前はあれ乗んのか?」
『どうすっかなぁ。土方も乗るか?』
「ここまで付き合ったんだ。最後まで付き合ってやるよ」
『じゃあ、乗るか』
にこりと微笑む海。
観覧車へと乗って対面に座る。栗子達もなんだかいい雰囲気を出しているのが見える。
このまま2人が上手くいけばいいなぁなんて海が思ってる他所で、騒がしくなる外。ふと、外の方へと目を向けると栗子たちが乗っているゴンドラの近くに松平たちが乗るヘリコプターがあった。
『松平さん……人の恋路を邪魔すんのは無粋なもんだよ』
いつの間にか土方はゴンドラから出て、屋根の上に立っていた。手にはバズーカを持ち、ヘリコプターへと向けて構える。
なんの躊躇いなく撃ち込む。羽が壊れたヘリコプターはゴンドラから離れ、下の池へと墜落していく。
『お疲れさん』
「まったく……手のかかるヤツらだなおい」
『はははっ、それに付き合ってるお前も大したもんだよ』
屋根にいる土方へと手を貸してゴンドラへと入れようとする。そんな土方に栗子が、今の男とは別れるから自分と付き合ってくれと叫ぶ。
「はァ!?」
『ちょ、土方!』
その言葉に驚いた土方が屋根から滑ってゴンドラから落ちる。土方の手を掴んでいた海もゴンドラから落ちそうになるが、なんとか踏ん張って落ちないように力む。
『ちょ、土方!早くどっか掴まれ!』
「どこかってどこだよ!」
『くっ、あっ、やばい』
ずるっと滑る身体。ゴンドラを掴んでいた海の手が離れて、土方と共に落ちる。
『落ちる系のアトラクションだったのか、観覧車は』
「呑気に言ってんじゃねぇ!!」
落ちゆく海を土方が抱き抱えて池へと落ちた。
泳げない海を土方が引っ張りあげてなんとか助かったが、海はそのあと土方に泳げないことについて何故か説教されたのはまた別の話。
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