第25幕
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あれから2週間が経った。
依然として銀時の記憶は戻らず、新八と神楽が泣きついてくる回数も増えた。
なんとか2人を泣き止ませて落ち着かせる。そんな日々に少しだけ疲れてきた頃、土方から呼び出しがかかった。
『なんだ?土方』
「数日前から山崎を潜入捜査で攘夷浪士たちが暗躍しているという工場に行かせているんだが、その工場から爆発があってな。山崎が殺される前に引取りに行くんだが、てめぇもついてこい」
『最近人使いが荒いな』
「あ?んなことねぇだろ。毎日毎日ガキの泣き言を聞かされるよりかは大分マシだと思うがな」
『山崎より子供の方が可愛い』
「そりゃそうかもしれないな」
山崎と子供だったらまだ子供の方がマシではある。だが、毎日となるとそれも大変だろう。土方も海を思って、子供達を門前払いしたことがあった。毎日毎日海の顔を見に来ては銀時のこれからの事を相談するのだ。
海にもこちらの仕事がある。
万事屋のことは万事屋で何とかしろと言って突き放した。だが、たまたまそこに居合わせてしまった海によって土方は殴り飛ばされて、小一時間の説教。年端もいかない子供に気苦労を増やすなと逆に土方が怒られてしまった。
そんなことがあったため、土方もこれ以上強くは止められない。別の話題を海に吹っかけては、海の頭から万事屋のことを少しでも忘れさせようと努力していた。
『潜入捜査ね。その工場から何が出てくるかが見ものだな』
「山崎の死体が出てきたら速やかに葬式に回せ」
『はいよ』
「いや、そこはつっこめよ」
『え?』
「……調子狂うな……シャキッとしろ、シャキッと」
『何言ってんだよ。前にも言っただろうが。俺は採れたてレタスのようにいつでもシャキシャキだって』
「なら、今日の夕飯はてめぇだな」
『…………俺食われるの?』
「………………誤解を招く言い方をすんじゃねぇぇぇ!!!!!」
首を傾げる海に土方は顔を赤くして怒鳴る。海はこいつ何言ってんだ?とさらに疑問符を浮かべていた。
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