第25幕
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「そういえば海くん聞いたかい?」
『何をですか?』
魚屋のおじさんが新鮮な魚を出してきながら話をし始めた。どうやらお登勢さんのところの2階の万事屋の店主が記憶喪失になったらしいよ、と。
『銀時が……?』
「なんでも車と事故を起こしたらしいよ。そんでさっき帰ってきてたんだけど、いやぁありゃもう別人だよ。物腰柔らかで敬語なんか使ってらぁ。気持ち悪くってかなわないったらありゃしねぇ」
『……そう、ですか』
銀時が記憶喪失になっている。冷水を頭からぶっかけられたような寒さと震え。何も覚えてない?全部忘れたというのか?
「だから、神楽ちゃんと新八くんが江戸中をまわって歩いてるんだけどなぁ。あれはダメかもしれないなぁ」
『今、銀時たちがどこら辺にいるかわかりますか?』
「うーん。さっきまでそこら辺にいたんだけどなぁ」
『ちょっとこの辺り歩いてみます。教えてくれてありがとう、おじさん!』
「あ、おお……行っちゃったか」
海は魚屋の店主の返事も聞かずに走り出してしまった。その後ろ姿を見つめる店主。万事屋の店主と海は仲がいいというのは周知の事実。だからこそ、海と銀時を会わせたくなくて、何かと店へと寄らせてパトロールの邪魔をしようとしていた。
「おい、魚屋ァ。てめぇ、海くんにチクったなァァァ?」
「い、いや、だってどうせバレるだろ?バレるだろ?バレちゃうだろ!?」
「バレねぇよにするってのが自治会での話だろうが!てめぇの頭は魚以下か!?てめぇの頭にミソ詰まってんのかアァ!?」
「ご、めんって!八百屋のおばさん!ごめんって!」
「誰がババアだこのクソジジイがァァァァ!!!」
「ババアなんて言ってないいいいいいいいいい!!!」
海に教えてしまったが故に魚屋の店主は周りの店の人間にタコ殴りにあったとか何とか。
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