第3幕
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銀時達を見送った後すぐに面倒事に巻き込まれていく彼らを呆れた様子で見ていた。一難去ってまた一難とはこういうことなのだろうか。どうやら脱獄犯だかなんだかに神楽という女の子を人質に取られたとかなんとか。
『トラブル吸引体質かなにかかよ』
桂の件といい脱獄犯の件といい、面倒事ばかりに首を突っ込んでしまう彼はもはや自分からトラブルを吸引しに行っているようにしか見えない。
『ったく、今度あったら問い詰めてやっからな』
「おーい!海!」
脱獄犯がパトカーを奪取していくのを眺めていた海のもとへと近藤が顔を出す。
『なんですか?』
「明日、真選組の仕事をカメラに映したいっていう依頼があってだな。その出演に海にも出て欲しいんだ」
『出演?なんですかそれ……』
「テレビの出演があるんだ。それにトシや総悟達が出るんだがな、海にも出て欲しいなーって。出て欲しいなーって」
『……それは命令ですか?』
じとりと近藤を見る。自分が出る必要があるものなのかと問うと、近藤は暫く考えたあと苦笑いを浮かべた。
「で、出来れば……かな?」
『……はぁ。わかりましたよ、出ればいいんだろ?出れば』
「さすが海くん!!任せたよ!」
これは出る必要はないだろうと思っていたのだが、期待に満ちた目で頼んでくる近藤の姿に海が折れた。頼まれてしまっては断ることが出来ないそんな甘っちょろい自分の性格にため息をつき、目の前で嬉しそうに笑う近藤を見てまたため息をついた。
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