第21幕
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「銀さんと海さんの知り合いなんですか?」
『あ、あぁ……昔馴染みだな』
新八が海の後ろから顔を覗かせる。銀時と海の反応を見て、親しい間柄の人物なのだと思ったのだろう。
倒れている男に海が声をかけようと手を伸ばした刹那、船内に爆発音が轟く。
「うわっ!爆発だ!」
乗客の誰かがそう叫んでいた。爆発の衝撃で揺れる船、そして巻き上がる煙。
「操舵室で爆発が!操縦士たちも全員負傷だ!」
『どうするよ、これ』
「ったく、宇宙旅行なんてやっぱ連れてくるんじゃなかったな……これなら家にいた方がゆっくり休めんじゃねぇか。悪かったな、海」
『いや、別にこれはこれで……』
"楽しんでいるから構わない"
と、返すと、銀時は海の顔を凝視してからさっと顔を逸らした。人にガン飛ばしといてその反応はなんだクソがと悪態つく海と、顔を赤くさせながら「ダメダメ、こいつはなんも考えずにそんなこと言ってる奴だから!別にデレたわけじゃないから!銀さんの銀さん抑えて!」とブツブツ呟いていた。
揺れる船内なかで騒ぎ始める乗客たち。
床に倒れているジャック犯が目を覚ましたのか騒ぐ船内を見て、皆死ねばいいと言ったのを海が聞き逃すはずわけもなく、その男の頭を踏んずけて再度夢の中へと落とした。
「うおっ!?」
『クソッ……!神楽、新八!どっかに捕まれ!』
船が傾いて立っているのが難しくなっていく。倒れそうになっていた神楽の背中を押して支え、海も倒れぬようにと近くの座席に掴まって踏ん張った。
「海!ありがとう!」
『怪我ないか?』
「大丈夫ネ!」
神楽に座席を掴ませて、次は新八を拾いあげる。新八も見た感じでは怪我はなさそうだ。神楽に新八を任せると、最後に銀時へと手を伸ばした。
『しっかりしろよ』
「わ、悪い。どうなってんだよこの船はよ!」
無理やり引っ張りあげた銀時の腕を掴みながらバランスを取る。その時、後ろの扉が開いて機内嬢が出てきた。
「お客様!お客様の中で宇宙船の操縦の出来る方はいらっしゃいませんか?」
そう簡単にいるわけがねぇだろが!と言いたくなった海と銀時はクワっと目を見開いて女性へと顔を向ける。
が、はたと気づいて両者目を合わせた。たった一人、それに該当する男がいる。
『「あいつなら出来んじゃねぇか!」』
同時に駆け出す海と銀時。その先は未だに倒れている男。2人の昔馴染みだった。
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