第3幕
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの爆弾事件から数日後。銀時とメガネ男子、チャイナ服女子は屯所にて取調べを受けていた。初日は別の人間が当たっていたのだが2日目の今日は担当が変わって海がすることになった。
『ということだ。よろしくな』
「どういうことだよ!しかもなんでお前のセリフのところのかっこが二重になってんだよ!」
『俺と他の奴らのセリフが分かりずらいというお天道様のお達しだ。気にするな』
「なら最初からそうしろよ!途中から変わったら読んでいる人が分からないでしょうが!」
『大丈夫。加筆修正して直ってるから』
「そういう問題じゃねェ!」
『とりあえず名前と住所、それに身元引受け人の名前を書いてもらおうか』
三人の前へと書類を出してペンを渡す。素直に書こうとするメガネとペンを取りつつも何を書けばいいのか分かってないチャイナ服。そしてぎゃーぎゃー騒いでいる天パには脳天に拳骨を食らわせて黙らせた。
「あ、あの……」
『あ?あぁ、名乗るのが遅れたな。俺は桜樹 海。この間も言ったと思うけどこの天パの腐れ縁だ』
「桜樹さん、銀さんや桂さんのお友達だったんですね」
『友達……というか……』
すっと、銀時の方を見る。銀時は何も言わずに出された紙とにらめっこしていた。彼は自分のことをどこまで彼らに話しているのだろうか。
どうせ自分たちが攘夷戦争に参加していましたなんて話してはいないだろうが。ならば、と当たり障りのない答えをメガネへと返した。
『そうだな。友達といえば友達か』
「へぇ、海くんがそんな風に思っていてくれたとは嬉しいねぇ」
『なんだ?友達じゃなくて知り合いがいいか?』
「すみません。友達でお願いします」
『まったく……冗談言ってないで早く書いてくれ。それ書いたらすぐに釈放出来るんだからよ』
「まじで!?書く書く!」
すらすらと書いていく三人を黙ってみつめる。久しぶりに会った友人は元気そうにしていたようで、そんなことに自分は酷く嬉しく感じていた。別れ方はあまり良くなかったが、またこうして再会出来たのであれば良しとしよう。
.