第273幕
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「あれ、海さんいないんですか?」
「朝早く出かけて行った。俺らとは別行動するってよ」
銀時が起きた頃にはもう海は家を出る支度を済ませていた。
慌てて追い掛けてどこに行くんだと聞けば、土方と合流してそっちの情報を聞いてくるとのこと。
それならば一緒に聞きに行けばいいと言ったのだが、海は頑なに一人で行くと言って聞かなかった。
白詛が進行しているのに一人でなんか行かせられない。急いで準備して海について行こうとしたが、銀時が着物に腕を通している間にふらりと出て行ってしまった。
その後、土方らに声を掛けてみたが海は一度も合流していないと言われて愕然とした。
「あのバカはどこほっつき歩いてんだ」
片目が見えていないと言っていたのにどうするつもりなんだ。そんな状態で襲われたら一溜りもないのに。
いくら強くたってそれは五体満足だからだ。視覚が潰れてしまったら刀なんて振れなくなってしまう。
「海さん大丈夫ですかね」
「さあな。魘魅の情報を集めつつ、海の方も探すしかないだろ」
今日も今日とて魘魅の目撃情報集めからだ。昨日一日掛けて聞き込みをしたのに全く情報は集まらなかった。どうせ今日もこれといって有益な情報は手に入らないだろう。
「魘魅を探すより先に海を探し出したいんだけど。アイツすぐ無理するじゃん」
きっと魘魅の情報を集めるために遠出をしているのだろう。捜索範囲を広げた方が良いと言ったのは海だから。
「よし、行くぞてめぇら」
「はい!」
「今日も聞き込みするアルヨ!」
元気に返事をする新八と神楽に苦笑いを浮かべつつ歩き出す。
本当に自分なんかが未来を変えられるのかと不安に思いながら。
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