第268幕
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「新しいメンバーだ?なんだかアイツに似て冴えねぇ野郎だな。そもそもなんでてめぇ海と親しく話してやがる。どこのモンだ」
「どこのモンもなにも最近出てきたばっかですけど。なんでそんな喧嘩腰で言われなきゃなんないの?」
「新八君、リーダー。俺は認めんぞ。銀時のあとがこんなやつに務まるわけがない。海の側をウロウロしているようだが、何処の馬の骨とも分からないような者を傍に置くなんて許しませんよ。断固反対です」
「お前ら一体なんなの?海の親かなんか?」
両サイドからじっと見られたかと思えば、万事屋の新しいメンバーとして自分は相応しくないだとか、海の近くにいる不届き者だなんて言葉を浴びせられた。
「(何が不届き者だ。この変な装置さえなければ俺が銀時だと言えんのに。そもそもなんなのコイツら。いつの間に海の保護者みたいになってるわけ?)」
「おい、てめえら。ちゃんと履歴書とかチェックしたのか?旦那のあとは人を二~三人斬ったくらいじゃ務まらねぇぜでござる」
「そうだよ。ちゃんとそこんとこも確認しないと。それと兄さんとどこで出会って今まで何してたのかも全部聞き出さないとね。僕が見てないところで兄さんに手を出そうものなら貴方……その首繋がってないと思って欲しいな」
「本当になんなの!?インチキ抜刀斎にヤンデレブラコン!?」
銀時の前に出された刀は確実に首を狙っていた。冷や汗を垂らしながら海に救いの目を向けてみるも、彼はぼーっとした顔でこちらを見ているだけ。
「勘違いしないでよね。私だってこんなやつ認めた覚えはないから」
「俺ももう誰とも万事屋を組むつもりはない」
「海が一緒にいるからついてきてるだけなんだからね」
「海さんがコイツの面倒を見ると言うからついてきてやっただけだ」
二人の言葉を聞いたその場の者たちは一斉に海の方を振り返る。
「海さん、ダメですぜ。これは人間。動物じゃありやせん」
「おい。犬猫と一緒にしてんじゃねぇぞ。元あった所に捨ててこい」
「海!寂しいなら寂しいと言えばいいじゃないか!今からでも遅くは無い!俺たちと共にいようではないか。エリザベスも心配しているぞ」
『騒がしい。少しは静かに喋れないのか』
話を振られた海は面倒くさそうにため息をついて立ち上がる。銀時たちに背を向けてとことこと歩き出した。
「おい、海」
『ここは酒臭いしタバコ臭い。飯は外で食う』
「今雨降ってるだろう。どこで食う気だ」
『そこ』
料理が乗った大皿を手にして海は障子を開ける。
『今日のところはどこにも行かねぇからそんな顔すんなよ』
こちらを振り返った海は心配そうに見つめていた土方に苦笑いを浮かべてから障子を静かに閉めた。
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