第249幕
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「銀さん!海さん!あれ見てください!!」
新八と神楽が何かに気づいて空を指差す。そこには春雨艦隊。
『はぁ……銀時、話は後だ。今はアレをどうにかしないと』
「あ、ああ……」
ホッとした顔で見上げられ、何故かこちらが銀時をいじめているような気分に陥る。ただ、気になったから聞いているだけなのに何故そんなに怯えるのか。
「なんでここに……」
『潰しておきたいんだろ。将軍を暗殺する為に忍びを利用した。事が済めばもうここはいらない。後になって利用されたことに気づいた忍びの連中が牙を剥くかもしれない。だから今のうちに潰しておく』
「そんな……!味方を殺すだなんて……」
「そういう奴なんだよ。敵味方なんざ関係ねぇ。利用できるものは利用して、要らなくなりゃ捨てる。アイツはそういう奴だ」
話し合って説得、なんてことが出来れば丸く納められるかもしれないが、晋助にはそんなもの通用しない。打ってくるのであればこちらも打ち返すしかないのだ。
『晋助の相手……めんどくさいんだよな』
「えっ、なに?海が相手すんの?」
『近藤さんや土方じゃ無理だろ。俺や銀時じゃなきゃ話になんねぇよ』
「そりゃそうかもしんねぇけど……」
『こうなったら仕方ない。一発で済ませてやろうかと思ったけど、これは三発ぐらい殴らないとダメだな』
おいたが過ぎる。ちょこちょこ問題を起こしてはこちらの仕事を増やしていくのだ。その分の請求もしなくては。
『そういえば将軍はどこに行ったんだ?』
「便所じゃねぇの?なんか捻れてたみたいだけど」
『捻れてた?』
「海がカラクリに夢中になってる間に便所いってたみたいよ。オタクの局長と副長も」
『あぁ、道理で二人とも居ないわけだ』
いつの間にか隣から居なくなっていた近藤と土方。すぐに帰ってくるだろうと思っていたのだが、中々帰ってくる気配が無かった。トイレに行っているとはいえ時間が掛かりすぎなのではないか?
「なんかワナに掛かったらしいぜ」
『敵より先に罠にかかる味方ってどうなんだよ』
頼りない上司らに呆れて物が言えない。相手はもうすぐそこまで来ているというのに。
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