第244幕
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「海さん!!」
『まったく……なんでアイツはいつも面倒事を……』
桂と斉藤のしょうもないやり取りのあと、桂は屯所に爆弾を仕込んだのだと高らかに笑いながら言い放った。
「お、おい……大丈夫なのかよ」
『大丈夫もなにもないだろ。起爆する前に全部片付けてくる』
「全部って……いくつあるか分からないんですよ!?」
『一応、目星はついてる。桂が屯所にいた間にあの白いペットが屯所内をふりふらしてたからな』
桂が斉藤に目を光らせていた時、エリザベスは人目を避けるような動きをしていた。どうせ良からぬ事をしているのだろうと見張っていたのだが、まさかこんな事をしていたとは。
『朔夜にエリザベスがうろうろしてたところを隈無く調べろと言ってあるからある程度は見つかってんだろ』
「あぁ、それでここにいなかったんだ?」
『そういうこと』
銀時が持っている無線を手に取り、海は一言。
『好きにしろ。こっちはこっちでやる』
その言葉を聞いた斉藤はちらりとこちらを見てから桂の方へと戻る。
「いいんですか!?そんなこと言っちゃって!」
「そうアル!アフ狼にとってヅラは……!」
『友達にはなれなくても、良き
好敵手とまではいかないだろう。それでも敵としては一線越えた仲になるはずだ。斉藤がその事をどう思うかは分からないが。
逃げる桂を追いかけていく斉藤。その目に迷いなどなく、自分の意思で動いている。きっと自分なりの答えを見つけたのかもしれない。
「兄さん!ここに居たの!?」
『全部見つかったか?』
「見つかったよ!でも、蔵にあるやつがなんだかヤバそうなんだ!」
「お前も海に使いっ走りにされて大変だなぁ」
「坂田さん程じゃないんで」
「なに?今なんつった?」
『蔵にあるやつってなんだ』
銀時の言葉を遮るように声をかけると、横から不服そうな目で見られる。今は拗ねてる奴を構っている時間などない。
「なんかいっぱい文字が書いてあるんだけど、どれを切ればいいのかわからなくて……」
「うわ、ベタなやつじゃん。間違えたら爆発するやつだろ?」
『ったく……いい加減アイツをどうにかしてくれ』
「無理だって。あのバカは死なないと治らない」
『なら殺るか?』
「ヤメテクダサイ」
死なないと治らないならこの辺で首を落とすしかないだろうと提案する海に銀時は必死な表情で止めに入る。
「兄さん、爆弾はどうするの」
「多分聞こえてないよ海さんたち」
「いつものことアル。自分たちの世界にいっちゃってるネ」
「はぁ……これだから坂田さんと一緒にいるの嫌なんだよ」
「「どんまい」」
.