第244幕
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「どうすんの?すげぇ疑われてるじゃん」
『どうしようもないだろ。この際だから桂のことをバラす』
「まぁそっちの方が手っ取り早いか」
近藤から問われた斉藤は俯いて銀時たちの指示を待ち続けている。斉藤に桂のことを教えるのは酷な話だが、今はそんなことを言っていられない。
「その通りデース。私の役目は裏切り者を粛清することダカラ。潜り込んだネズミを逃すわけにはいかないデショ。ねぇ、桂サン」
そこで言葉を区切った銀時がちらりとこちらを見る。
『気にすんな。後のことはどうにかする』
「そ。ならいいけど」
テロリストが真選組内部に紛れ込んでいるなんて大問題になる。上にバレるようなことがあれば海たちは処罰されかねないのだ。この件が落ち着いた頃にでも桂が真選組に居たということをもみ消さなくては。
「カッ……カツラって……全員カツラなんだが誰のこと?」
「海くん、アイツら全員頭どうかしてんじゃないの??」
『元々馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけど、ここまで酷いとは思ってなかった。いやまぁ、言いたいことはわかるけども』
近藤たちは真面目な顔で被っていたカツラを持ち上げる。その姿に海も銀時もため息をついた。
「その男はワレワレをデストローイするために潜入したカツラコタローなのデース!」
「カ……カツラって!……終兄さん、これが"桂"こっちが"柱"アンダースタンド?レッツ十文字ずつ書き取りシテクダサーイ」
『そろそろあのガキもなんとかしなきゃいけないみたいだな』
「待って待って!!今出たらもっとめんどくさいことになるから!!」
「そうですよ!!海さん、待ってください!」
刀を手にして塀を飛び越えようとすると、両サイドから腕をガシッと掴まれて止められる。手にしていた刀は銀時を伝って神楽の元へと移動した。
「落ち着けって!まだなんとかなるかもしれないだろ!?」
『ならねぇよ。お前も知ってんだろ?バカは死なないと治らないって』
「お前仲間殺す気!?」
『半分くらいならなんとかなるだろ』
「ダメだから!お前がやったら半分じゃ済まないから!」
この場はどうにかするからここにいてくれと言われ、大人しく元の位置へと戻る。
どうにかすると言われたものの、この状況から一体どうやって好転させるというのか。
斉藤に至っては総悟に言われたからと書き取りし始めてるし。
『無理だろ。これ』
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