第234幕
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「何言ってんのアイツー!!」
お妙の作った料理を食べて倒れた白猫を横目に海は頬杖をつきながらため息混じりに呟いた。
言われたお妙も海の言葉に呆気に取られて固まり、草むらから身を乗り出した土方もその場でピシッと石のように固まる。
「海くん……?何を言ってるの?どざえもんさんはうちのペットよ?」
『これのどこが?二本足で歩く猫が何処にいる。○ラ○もんじゃあるまいし』
「最近の猫は二本足で歩くのよ。時代は変化していくものなの」
『そんなもん見たことねぇよ。大体、片目飛び出してぶら下げてんのだっておかしいだろ』
お妙の言葉に海はグチグチと文句を吐き続ける。お妙も負けじと反論するも、海の怒気を含ませた言葉にタジタジになっていた。
「おい、どうすんだよ!アイツもう限界近いじゃねぇか!」
「早く回収しろ!あのままじゃ余計な事まで言い始めるぞ!」
海の限界が近い。疲れてイライラすると言葉が荒くなる。それさえも超えてしまうと今度は手が出てしまう。流石にお妙に手を出すことは無いと思いたいが、あの状態では何をするか分からない。
「よ、よう……お妙……」
「え……銀さん?」
なんとか海の意識をお妙たちから外そうと土方が前に進み出たが、海から向けられたのは今までにない睨み。
「ゔ……お、お前もここに居たのか、海」
『居ちゃ悪いのかよ。つか、てめぇ今までどこにいやがった。コレ探してたんじゃねぇのかよ』
「そ、それはそうなんだけどよ……」
「銀さん!何だか海くんの様子がおかしいのよ」
『おかしいのはてめぇらの方だろうが。こんなこといつまで──』
「お前ちょっと疲れてるんじゃないか!?少し外の空気でも吸ってこいよ!」
『は?』
ズカズカと土方は家に入り込んで海の前へと出る。不機嫌丸出しの海の腕を掴んで外へと連れ出した。
「おい!こいつどうにかしろ!」
海を投げ込んだ先は銀時のいる草むら。ぬっと手が伸びてきたかと思えば、海の手を掴んで草むらへと引きずり込んだ。
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