第234幕
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「あら、今日は海くんも一緒なのね」
『一緒というか拉致されたというか』
「海くんとどざえもんさんがお友達だったなんて知らなかったわ」
『友達というか、誘拐犯とその被害者なんだけど』
「こんな所じゃなんですから。ほら、入って入って!ご飯ももう出来てるから。海くんの分の用意もしましょうね」
海を担いだまま白猫が入っていった先は新八の家。
銀時と土方は草むらに身を潜めながら白猫と海の様子を見守った。
「どーすんだよあれ……完全に飼われてるじゃねぇか!」
「し、知らねぇよ!化け物を飼う化け物なんざ聞いた事もねぇよ!あの女なんであんなモンスターと一緒にいるんだ!?」
「まさか捨て猫と勘違いして拾ってきた!?」
「あれが猫に見えてんの!?モザイクかかってるようなヤツが愛玩動物に見えてんの!?しかも海が隣にいるから小刻みに動いてるんだけど!?ピクピクしてるよ、アレ!」
見たくないけど視界に入ってしまうソレ。全身白一色なのに対して、白猫の股間だけはやたらと色鮮やかだ。しかもとても立派。
「俺でもあんなデカくねぇよ!!」
「テメェの逸物事情なんて知らねぇよ!それよりあの女からどうやってヤツを引き離すかだ!」
白猫の隣に静かに正座している海の顔にも疲労が見える。そろそろ回収しないと何をするか分からない。さっきみたいに突然白猫を蹴り飛ばす恐れもあるのだ。そんな事をしてヤツが死ぬようなことがあれば、銀時の半身は二度と戻らなくなる。
そうなったら最後。銀時たちはこれから先一生元に戻れなくなるのだ。
「急げ……海がキレる前に!」
「あ、ああ……!」
眉間に深いシワを作っている海を見て銀時と土方は深く頷き合う。
『こいつが猫に見えんのかよ。ただのバケモンだろうが』
「「あっ……」」
いざ、海と白猫の回収を、と土方が身を乗り出した瞬間。海がぼそりと呟いた。
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