第234幕
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「は……はァァァァ!?」
痛む身体を無理矢理動かして海の元へと走り出そうとしたが、猫型えいりあんは海を肩に担いでどこかへと飛び去っていった。
「な、なんで海を!?」
「知るか!早く追うぞ!」
項垂れている近藤たちをその場に残して銀時は土方と共に猫型えいりあんを追うべく走り出す。
あの猫には自分の半身が入っている。そのせいでやたらと強いしパチンコには目がない。完全な銀時ではないにしろ、半分は受け継いでいる状態だ。
「それであの猫……勃○してたのかよ!!」
近藤たちを相手していた時は普通だった。モザイクが掛かっている状態だったけど、通常モードだったはず。それが海とばったり会った瞬間、アイツの逸物は臨戦態勢になっていた。
「そ、そこまで俺は飢えてねェよ!!!」
「お前さっきから何叫んでんだ」
「あの猫、俺の負の部分を取り込みすぎだろうが!!」
「負の部分というか、お前そのものが悪だろうが」
「はぁ!?俺は健全ですけど!?日曜の朝八時のヒーローみたいに健全だけど!?」
「嘘こけ!テメェは水曜の夜中二時に流されてる不健全アニメの主人公だろうが!」
「なにそれ!誰が見るんだよそんなもん!」
「子供部屋おじさんに決まってるだろ!」
全国の子供部屋おじさんに謝れ。おじさん達だって毎日頑張って自宅を守ってるんだ。何時から自宅警備員がそんな名前に変化したんだ。
「てめぇもそう変わらねぇだろう。海のヒモみてぇなもんじゃねぇか!」
「はぁぁ!?誰が誰のヒモだって!?誰がいつ海に貢がせたよ!!」
猫型えいりあんを追いながら横に並んでいる土方とひたすら言い合う。自分の顔に対してキレるというのも不思議な話だが、今の状況では仕方ない。
「お、おい!あの猫、人ん家に入ったぞ!」
暫く走り続けた先で猫はとある民家へと入り込んだ。土方はなんの躊躇いもなく猫型えいりあんを追って民家へと入っていくが、銀時は見覚えのある家に首を傾げた。
「あれ?ここって確か……」
ここは新八の家だったはず。
何故?
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