第224幕
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『相変わらずの手際の良さだな』
「褒めても何も出ねぇよ」
マンホールから地下へと入ったあと、月詠たちと部下の百華らは一人残らず教徒を縛り上げた。
その間、海はやることが無くただ見ているだけ。
『心配してついてきたってのに……逆に足でまといになったな』
「そんなことはねぇよ。漏れたやつらを海が捕まえてくれたじゃねぇか」
『足止めしたくらいじゃ捕まえたとは言わないだろ』
百華の手からすり抜けた教徒を何人か相手はしたが、海が刀を抜くことは無かった。
「そういうなって。いつも俺らはお前に世話になってるんだ。たまには楽させてやりたいんだよ」
『警察として当たり前のことをしてるだけだが?』
「その当たり前ができねぇ奴らもいるってことだ」
褒められることはないと突っぱねる海に月詠は苦笑いを浮かべながら扉の方へと目を向ける。
海もそちらへ目を向けると、近藤と銀時が中に入ってくる姿が見えた。
「あんな腑抜けた野郎どもじゃなくて俺らを選んだらどうだ?海」
『それは真選組を抜けて百華に入れって?』
「その方がお前のためになる。女に囲まれるよりこっちの方が安心できるだろ」
女性陣の中に男である自分がぽつんっと居るのは確かに気が引ける。
「戻るまでは吉原に居ればいい」
『その方が楽だが……あいつら放っておいたら何するかわからねぇし』
男の時でも土方たちは面倒事ばかり起こしていたんだ。女になったら余計変なことをしそうで怖い。
「お前はまん選組の保護者か」
『……そんなわけないだろ』
確かにそう見えるけど。
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