第223幕
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんであそこだけピンク色なんですか」
「僕に聞かれても困る」
「いいじゃない。熱々カップルで」
近藤は微笑ましそうに海と銀時を眺めるが、新八と九兵衛は二人のことをジト目で見つめていた。
「僕だって妙ちゃんと……」
「あら、私というものがいるのに。酷いわ、ダーリン」
「誰がダーリンだッ!!」
「そうですよ。十兵衛さんには近藤さんがいるじゃないですか」
「新八くん!君まで何を言い出すんだ!」
何をなんて決まっている。大切な姉に変な虫がつかないようにしているのだ。近藤と手を組むような形になってしまっているが、今はそんなこと気にしている暇は無い。
男になった九兵衛に姉は目を輝かせている。九兵衛をかっこいいと言ったお妙の顔は完全に惚れていた。
「そんなこと僕が許すと思ってんのか」
「新八くん?」
「僕の目が黒いうちは絶対に許しませんから!!十兵衛さん!!」
「な、何のことを言っているんだ!」
「おい。てめぇら何騒いでやがる」
「ボンレスハ○は黙っててください!」
「誰がボンレ○ハムだ!!!」
横から入ってきた土方に新八は怒鳴るように返す。
「今夜はボ○レスハムだぜ、てめぇらー」
「さっきからお前らなんなの!?人のこと肉としか見てねぇのか!?」
「肉じゃなくて豚」
「今すぐ切腹しろ!!!」
喚く土方に総悟は冷たい目を向ける。そんな二人の間に入った近藤だったが、土方からキツく睨まれて落ち込んだ。
「……あれ、僕達何の話してましたっけ」
「銀時と桜樹の周りだけピンク色だって言う話じゃなかったか?」
「あ、そうだ。ずっとあの二人のイチャイチャしてる話ばっかだったから最後のページに僕たちが出てきたんだ」
「僕らはオマケのような存在なのか」
「銀さんと海さんがメインの話ですからね。僕たちはそこら辺に落ちてる小石みたいな存在ですよ。今回は」
「そ、そうか……じゃあ、このページは……」
「あまりにも出番がないから仕方なく作られたものです」
自分で言ってて悲しくなるが、実際そうなっているのだから受け入れるしかない。神楽にいたっては出番どころかセリフもほぼないのだから。
「はぁ……早く元に戻らないかな」
そうすればあの甘ったるい二人を見なくて済む。
デコボッコ教の件が早く片付きますようにと新八は言葉にせずに祈った。
.